2002年09月の一覧
たー君・・・
ひとり言の部屋の→「ここ」に載せているたー君・・・
実は今日引っ越して行ってしまいました。
4月にレッスンをスタートしたとき、
お母さんと一番心配したのはその事です。
たー君のお父さんは、広島に転勤になってからもう10年・・
いつ移動になってもおかしくない頃で・・・
「せっかくレッスンをスタートしたんだから、
もう2~3年は 広島にいられたらいいですね―・・・」
と話していたのに、
半年後に心配が現実となってしまいました。
私もショックだったけれど、
たー君のお母さんのショックも大きかったです。
「学校の事よりピアノのことが一番心配です。
この子にピアノを教えてくれる先生、いらっしゃるだろうか・・・」と・・・
ですが、幸いな事に次の転勤先が
なんと「神戸」だったんです。
あ~!良かった~!
神戸には、佐藤先生、折田先生・・・
信頼できる2人の先生がいます。
私がたー君のレッスンをはじめた経緯も、
誰よりもよく知っている先生方です。
結局住まいが佐藤先生の近くという事で、
佐藤先生にレッスンをお願いする事になりました。
本当にお忙しい先生なのですが、
快く引き受けて下さり・・・・
本当にご縁とは、不思議なものですね―・・・
6ヶ月という短い間でしたが、
本当に私にとっては貴重な体験となりました。
たー君のお母さんが、
「みんな嘘だと思われるでしょうが、
私は3人子供を育てて、この子の時に一番
子育ての喜びを感じたんですよ。」と言われたのですが、
ほーーんの少しその気持ちがわかった気がします。
毎週毎週、ピアノにやってくるのを心から楽しみにしてくれて、
レッスン室にやってくると、体中でそれを表現してくれました。
雑念も何もなく、とにかく音楽の中にとっぷり浸ることのできる子でした。
そして・・・
人間は、一人一人進む速度の違う時計を持っていて、
たー君の時計はちょっぴりみんなよりも進みはゆっくりだけど、
でもちゃーんと確実に時を刻んで・・・
そしてそのゆっくりの時の中で、小さな喜びを
一緒に大きな喜びに変えることも、教えてくれました。
感謝の6ヶ月です。
たー君が楽しみにしていたステップデビューは
広島西ではなく、神戸になりましたが・・・
もちろん・・・応援に行きます!
たー君、神戸でも頑張って!
あと4日・・・
今月も、あと4日・・・あ~あ・・・
年末でもないのに、なんでこんなカウントダウンをしているかというと・・・
今月の月間走行距離を決めたんですが、なかなかこれが目標に達しなくって・・・
今年が30回記念大会と聞いて、「そりゃ行かなくちゃ!」と、
エントリーしてしまったんです・・・ホノルルマラソン・・・
は~・・・なのに練習が思うようにはかどらない・・・
初めてホノルルマラソンに参加したのは、
1999年・・・3年前のことです。
走るのなんて、ムカデの次くらいに「だ~~い嫌い」だったのに、
夫の友人の奥さんに「一緒に行こ!」と誘われて、
「ウン、行く!」と言ってしまったんです。
もちろん、練習はしました・・・けれど、全然足りなかった・・・
嫌いなことって、ちょっと練習しても
「すごーくした!」と思ってしまうんですよね、これが・・・
もちろん、タイムなんて気にするレベルではなく、
とにかくゴールにたどり着くことが目的だったのですが・・・
思ったよりずーーっと長かったです・・・42.195キロって・・・
20キロくらいまでは、ゆーーっくりだけど、なんとか走れました。
なんだ・・・結構行けるもんだ・・・と思ったのもつかの間・・・
30キロ過ぎたあたりから歩くのも辛い・・・
足が棒!とはこのことかー、と思いました。
本当に棒!・・・曲がらない・・・
コースの端のベンチでちょっと休んじゃえ・・・と思っても、
「棒」になった足はマガラナイ・・・座るのも辛い・・・
で、座ったがいいが、また立ち上がるのがめちゃ辛い・・・
そんな状態でなんとか40キロ地点に着いたものの、
あとの2.195キロの辛いこと辛いこと・・・
なんで~~?
テレビのマラソン中継は40キロ過ぎたらすぐにゴールしてんのに、
なんでゴールが見えてこないんだーーーー!
ホントに長いんですよ、それからの2.195キロが・・・
で、初フルマラソンは、涙のゴールとなりました。
私には一生縁が無いと思っていたフルマラソンを完走できた感激と、
あまりの辛さで・・・
次にエントリーした時には、もっともっと練習してから来るぞー!
と心に誓ったんです。
練習が足りないと、本番でエライ目にあう。
これはピアノとおんなじだ・・・
で、今年、8月末にエントリーした時、練習メニューを立てました。
まずは9月、月間200キロ!
週に5日10キロ走ればいいんだから楽勝だー・・・
そう思ったんですけど、それがなかなか・・・
走るのは、朝しか時間が取れません。
で、目覚まし時計が鳴っても・・・
「今日はいいじゃない・・・昨日寝るのが遅かったし・・・」とか
「今日は午前中からレッスンでしょ。準備があるじゃない。」とか・・・
悪魔が現れていろいろ言うんです。
そんな悪魔と戦いながら、なんとか走っては来たものの、
あ~~・・・カレンダーに付けた走行距離を計算したら、
まだ50キロも足りない・・・
で・・・あと4日・・・
4日で50キロか・・・う~ん・・・
目標を立てるのは好きなのですが、なかなかあと一歩達成できない・・・
ピアノの練習も、受験勉強も、全てそうだったなー・・・
情けないやつ・・・
リトミック無事終了・・・
近くの「親子サークル」の、
リトミック指導の依頼を受けたのは
3ヵ月ほど前・・・
対象が0歳から
1番大きい子で3歳児と聞いて、
正直う~んと悩みました。
ちょっとリトミックをするには小さすぎるし、
年令の幅がありすぎる・・・
どうしたもんかな~と・・・
でも、そうだ、お母さんたちに楽しんで帰ってもらおう!
きっとお母さんたちが楽しい時間を過ごしてくだされば、
そばにいる子供たちもきっと楽しい時間になるに違いない、と・・・
カリキュラムもあまり幼児を意識せず、
とにかくみんなで楽しく!を基準に組んでいきました。
で・・・今日がその当日!
なーんだか朝も早くから目が覚めて、
うちのスタッフの橋場先生と2人、
電子ピアノを抱えて会場となる近くの小学校の児童館に
勇んで乗り込んでいきました。
メンバーはチビちゃん達10数人とそのお母さんたち。
初めて見る私達2人に、ぽっか~んとみんな不思議そうな顔・・・
でも、リトミックのお話を少しして、
まず手始めの「ストップ&ゴー」を始めたとたん・・・
びっくりしました~~~!
まだおしゃべりもできないチビちゃん達が
音楽が止まったとたん
「ピタッ!」とビデオの静止画像のように止まるんです。
とってもカンのいいチビッコばかり・・・
気をよくして、途中橋場先生に
「先生・・・ちょっとみんな疲れて来てますよ・・・」
と言われるくらい、がんがん飛ばしてやってしまいました。(^-^;…
途中の音楽紙芝居「赤ずきんちゃん」も
ほーんとに一生懸命お話と音楽を聞いてくれて・・・
まずは大成功・・・かな?
紙芝居に夢中になって、どんどん前ににじり寄ってくるチビちゃん達、
めちゃ可愛かった~~!
あーーーっと言う間、汗だくになった50分間でしたが、
可愛い子供たち、とっても素敵なお母さま達と
楽しい時間を過ごすことができました。
でも今日はすぐその後に、うちの教室の方のグループレッスン
そのあと個人レッスン・・・
おまけに夜は、スポーツクラブで「MIO☆クンフー(格闘技エアロビ)」
のレッスンまで受けてきてしまった・・・ガハハ~・・・
は~~~~、ハードな1日でした。
ちょびっと疲れた・・・
当たり前か・・・(^o^;…
初めてのステージ
昨日は、知人の奥さまの「還暦パーティー」でした。
大きなディスコを貸し切っての大掛りなもの・・・
ディスコで還暦パーティーなんて、
最近の60代も、変わりましたな~・・・
クライマックスは、その奥さまの歌です。
3週間ほど前から歌の伴奏に伺っていたのですが、
その時の話で、驚くことにその奥さま、
大勢の前で歌ったり、何かをする・・・と言うのは初めての経験とかで・・・
とても社交的で華やかに暮らしておられるその方でも、
なかなかそんなチャンスってないものなんですね・・・
ピアノをやっていたりすると、私、友人、うちの生徒・・・
みーんな好むと好まざるにかかわらず、
人前でのステージって必ず何度も経験するわけですが・・・
「普通の人は、ステージに1人で立つなんてことは
ほとんど無く一生を終ったりするのかー・・・」
そんなことを改めて感じたりもしました。
で、もう1週間前あたりから、その奥さま、緊張のご様子・・・
「本番で自分がどうなってしまうかわからないわ。どうしよう・・・」
で、いつも発表会前やコンクール前に、
生徒に言い聞かせるようなことをいろいろお話しました。
ステージに立ってしまったら、どんなに緊張していても、
それを客席の人たちに感じさせてしまたら負けですよ。
もうスターになりきって!
少々の歌詞の間違いなんて気にしない気にしない!
にっこり笑って「どうだ!」って
ご自分の世界にみんなを引っ張りこむことですよ!
そう・・・「美空ひばり」になりきらなくっちゃ!!!って・・・(^-^)
(別に美空ひばりの歌を歌われたわけではありませんが・・・・)
で、リハの時にはとても緊張のご様子でしたが、
いざ本番となると開き直って(?)か、なかなか堂々としたものでした。
ただ、ワンコーラス歌ってしまうとほっとされたのか、
あともうハーフ歌うところがすっ飛んでしまった・・・
私が間奏を弾いている間に、もう次の曲に頭がいっちゃってるらしく・・・
間奏を引き伸ばしながら「サビ!サビ!」と小声で言っても
何のことか「え?え?・・・」
少し経ってからやっと気付いてくださり、
やっとエンディングまでたどり着きました。
やれやれ・・・
でも、2曲歌い終えたあとは、とっても満足そう・・・
会場も、主役の歌声に大盛り上がりし、
2曲目ではお客さんのダンスまで飛び出しました。
60歳にして初めてのステージ・・・
きっと思い出深いものになったと思います。
本当によかった・・・
でも、いいものですよね。
こうやっていくつになっても輝ける瞬間が持てると言うのは・・・
いつまでも若くいられる秘訣だと思います。
うちの大人の生徒さん・・・
60代の方にも70代の方にも、
やっぱりこういう経験して欲しいなー・・・
うまいこと言って、引っ張り出さなくちゃね!(^-^)
リトミック指導・・・
先月、うちの近くの児童館に月3回集まっている
「子育てサークル」の代表の方にメールを頂きました。
内容は、9月の末にそのサークルのメンバーを対象とした
リトミックの指導をしてくれないか・・・と言うことでした。
対象はまだ幼稚園に行っていない0歳から3歳位の子供たち十数人と
そのお母さんたちです。
この春からはグループレッスンも始めたことだし、
ちょっとそこまで小さい子供たちとういのは未知の部分なのですが、
こちらも勉強になるし・・・と言うことでお引き受けしました。
会場には楽器がないという事で、
ポータブルの電子ピアノをうんこらしょと運び、
うちの先生にも1人HELPを頼み、
なんとかやってみようと思っています。
で、この1ヶ月、内容をずっとずっと練ってきました。
前半のリトミックは、子供たちだけでなく
お母さん方にもしっかり動いてもらい、
0歳児はおかあさんに抱っこしてもらって・・・
そのあとの時間はいわゆる「おはなしリトミック」
ピアノ演奏付きの紙芝居・・・
そのあと手拍子のリズムアンサンブル・・・
最後にみんなで歌を歌ってお開き・・・
という流れで行こうかと思っています。
今日その手伝ってくれるH先生と打ち合わせをしました。
「おはなしリトミック」はうちに紙芝居になっている
「赤ずきんちゃん」があるので、それに決定!
H先生にお話を読んでもらって私はピアノ演奏です。
お話に合うように、即興であれこれ弾いてみて・・・
私はこういう「いい加減弾き(?)」は得意なのですが・・・
どうもイマイチなんです。
で、その紙芝居は「音楽紙芝居」ということで、
バックに流す曲のピアノ譜も付いているのですが・・・
その楽譜を開いて弾いてみました。
すると・・・ひゃ~すごいー・・・お話にぴったし・・・
赤ずきんちゃんがお花畑を歩くところは、
本当に赤ずきんちゃんが出てきそう・・・
狼が出てくるところは・・・うわ~・・・すごいすごい!
作曲は・・・かの芥川也寸志大先生でした。
さっすが・・・プロの作曲家はすごい!
私の「いいかげん弾き」なんて歯がたたないわ!
で、急遽演奏はこの楽譜+私のいい加減弾き・・・に変更!
と言うことで、本番は来週の火曜日・・・
おちびちゃんたち(いやちびちびちゃんたち・・・)
楽しんでくれたらいいなー・・・
ワクワクドキドキ・・・なのです。
イギリスからのメール・・・Part2
イギリスの音楽大学でピアノの勉強をしているMiyukiさんが、
あちらの大学の様子をまたメールしてくださいました。
今回は、主にピアノ科で学んでおる学生が
どんな曲を弾いていて、試験はどんなものか・・・という内容です。
ピアノの先生方、またピアノの勉強をしている方には、
とても興味深い内容だと思いますので、
こちらに全文掲載させていただきます。
***************************
こんにちは。おととい、イギリスへ戻ってきました。
お元気ですか。日本の夏にかなりまいりました。
こちらは、9月にしては珍しく20°近くありますが、
カラッとしているので、すごしやすいです。
でも、朝はかなりひえこんでいます。
8月には1週間、ロンドンでのサマーコースに参加しました。
とても勉強になりました。
趣味でピアノをやっている方、ピアノの先生でオブサーバーとしての参加など、
色々な方がいらっしゃいました。
今日は、こちらでのピアノについて少し。
大学での内容が主になると思います。
読みにくかったらすみません。
私が現在在学している学校では、週に1時間半のピアノのレッスンがあります。
私の先生は、2時間以上みてくださるのですが。
大学学部は、私のいる学年までは3年コースです。
試験については、
1年生 テクニック(1月から3月にかけて)
Clementi, Cramer, Czerny から2つ。
プラス、スケール、アルペジオ
Short Performance (3月までに)
7分以上、ソロ、伴奏、室内楽、など
学年末 (6月)
Bach or Shostakovichのプレリュードとフーガ
Haydn, Mozart, Beethovenのソナタの第1楽章または、変奏曲
ロマン派、又は近現代の曲以上を、18分から20分にまとめる。
私は、テクニックの試験では、先生が、主任と話し合いを行い、
ショパンのエチュードをひきました。
Op.10-5,8をえらびました。この試験は、主任と各自の先生によって審査されます。
他の人は、Czerny50番が多かったように思います。
Short Performance では,Debussyのプレリュード1巻から、
野を渡る風、アナカプリの丘、ミンストレルズ、をランチタイムコンサートでひきました。
学年末は,Bachの平均律第1巻8番、E flat minor、Beethoven Tempest Sonata第1楽章、
Prokofiev 束の間の幻影から1番から5番をひきました。
他の人達は、Beethoven ワルトシュタイン、6つの変奏曲、 7番のソナタ、Haydn, Mozart のソナタ、Chopin Nocturne, 幻想即興曲、Debussy 亜麻色の髪のおとめ、版画より雨の庭、などでした。
ちなみに、各学年、 ピアノ科は、15人弱です。
2年生 テクニック
Chopin 又は、ロマン派のエチュードから1曲。 スケール、アルペジオ
Short Performance 1年次と同じ
学年末
Chopin 又は、ロマン派などのエチュード
ロマン派の曲 1970年以降にかかれた曲
以上を20-25分にまとめる
私は、テクニックでは、ショパンのエチュードOp.10-4,
Short Performance では、ヴィオラと、シューベルトのアルペジオーネソナタの第1楽章、
学年末では、ショパンの3度のエチュードOp.25-6,
幻想ポロネーズ、武満徹の子供のためのピアノ小品、
そして時間がたりなかったので、ドビュッシーの沈める寺をひきました。
ロマン派の曲は、シューベルトの即興曲、ショパンのスケルツオ1番、
シューマンのこどもの情景、蝶々、 アルベニスのイベリアなどをひいた人がいました。
1970年以降は、武満 雨の樹、など。
3年生 テクニック
エチュード2曲
Short Performance
卒業試験
自由に、30-40 分のリサイタル、 各自プログラムノートもかく。
私は、まだ何を弾くのかはっきりとは決まっていませんが、
卒業試験では、プロコフィエフのソナタ6番の全楽章を弾く予定です。
上記以外に私がひいたものをあげると、
1年生 バッハ partita 1番、ベートーヴェン テンペストソナタの2、3楽章
2年生 ベートーヴェンソナタ32番、モーツアルト ソナタK.545 C major, バッハ 平均律第2巻 ハ長調、グリーグ 協奏曲、
現在は、上記の曲と、バッハ 平均律 第2巻 2-4番 シューベルト さすらい人幻想曲、
シューマン ソナタ2番、ブラームス 協奏曲第2番、ドビュッシー
プレリュードよりパックの踊り、プロコフィエフ ソナタ6番 、
ショスタコーヴィッチ プレリュードとフーガ 24番ニ短調
そして、エチュード。ショパ唐フOp.10-1,2 Op.25-1,2,11,12 リストの超絶技巧のエロイカとWild jugd, ラフマニノフの音の絵 Op.39-3を。
1年生の頃から、ひいているものもあります。
私の先生は、かなりエチュードに対して、量が多いです。
長々とわかりにくくなってしまいました。私は、学年のなかでも、量の多い方です。
やりたい曲が山程あって、でも私自身で曲を決めさせてもらえないのが、残念です。
でも、先生がえらんで下さる曲は、どれも私にピッタリです。
最後に、入学試験は、学部の場合、2、3曲で20分程度です。自由曲です。
どのような曲をひいているのか、試験の曲など、すこしでも御参考になれば幸いです。
学年末は、希望すれば、公開に、卒業試験は公開されます。
また時間をみて、レッスンについてお伝えすることができれば、とおもいます。
それでは。
****************************
以上です。
私の感想・・・
レベル的なものよりも、思った以上にたくさんの曲を勉強するのだなー・・・と言うことと、
「Performance」と言う形で、ある程度の時間になる曲を同時に学習して
どの学年でも、ちょっとしたリサイタルくらいできるような形に
持っていっているのだなーと言うことです。
これは日本の音大の(私の知りうる限りの音大ですが)
前期の曲が終ったら後期の曲・・・ほぼそればかりにかかりきりになり、
その曲が仕上がるまでは「何か弾いて!」と言われても、
弾ける曲がない・・・
という状況とはかけ離れているなー・・・と思いました。
やはりその人なりの「レパートリーを積み上げていく」と言うことを重視した
カリキュラムのように思いました。
現在のように、一部の音大を除いては、
かなりピアノ科への入学のハードルも低くなった今、
大学に入ってからしっかりとたくさんの楽曲にあたれるように、
そろそろ日本の音大も、
カリキュラムを見直したほうが良いのではないかなーと
思ったりもしました。
Miyukiさ~ん、本当にありがとう!
またそちらの様子、知らせてくださいね!
嫌な出来事・・・
TOMOE先生からのカキコを見て、
心の中でぶわ~っと湧き上がってきた出来事・・・
4年も前のことなのですけどね・・・
この際だから書いてしまいます。
4年前の発表会の時です。
1部もクライマックスに差しかかり、中学生のKさんが
シューマンの飛翔を弾いている最中でした。
いきなり会場内に、まったく関係のない館内放送が流れてきたのです。
「ピンポンパンポ~ン~、○時になりましたんで、
役員さんは所定の場所に集まってください。繰り返します~・・・・」
一瞬会場内のお客さんもびっくり!
舞台袖にいた私も真っ青になりました。
そばで待っていた次に演奏するSさんと顔を見合わせて、
「え?これ?いったいなに???」
すぐに会場の音響担当の人のところに飛んでいき、
「何なんですか?これ?」と抗議しました。
音響の人もわけがわからず、「ちょっと待って下さい、問い合わせてみます。」
と言うだけでした。
そのKさんは、舞台から降りてきて・・・
「先生・・・びっくりした・・・・」と言って真っ青な顔をしていました。
でも止まらずに弾きとおしてえらかったね・・・と言って
客席に帰したのですが・・・
なんと、またあったのです。
次のSさんの演奏中です。
一部のラスト、「軍隊ポロネーズ」を演奏している時・・・
また館内放送が流れたのです。
それも、下品な男の人の声で、本当に長々と・・・
Sさんは、さっき舞台袖で聞いていた館内放送が、
また自分の演奏中にも流れたことで、ものすごくショックだったそうです。
涙が出そうになった・・・と言っていました。
「くそ!こんなことに負けてたまるか・・・一生懸命練習してきたのに・・・」
そう思いながら必死で最後まで弾ききった、と言っていました。
その後、そのホール(公共のホール)の担当者が2人やってきました。
若い男性は中年の男性のことを「館長」と呼び、
館長自らがお詫びに上がりましたと・・・
「では、名刺を頂けますか・・・」と言うと、「持っていない」と言います。
あとで事務局まで頂きに行くと、その人は館長でもなんでもない人でした。
本当に、怒りが込み上げました。
事故は事故、まあ小さな個人のピアノ教室のイベントだ。
謝っておけば済むだろう・・・そんな感じがミエミエでした。
事故は、隣のホールで行なわれていた、県のイベントから
発生したものでした。
ホールの担当者が、県の担当者に
勝手に非常連絡用のマイクを使わせたために発生した事故でした。
もし、これが逆に、うちの発表会のアナウンスが、
むこうの県のイベント会場に流れていたならば・・・
むこうは主賓に県知事まで参列している大きな催しです。
そんなことがあったなら、きっとホールの担当者は
大変な事になっていたことでしょう。
被害を受けたのが、個人の、そして何の権力もない、
女性や子供たちだから・・・
その場合、大体の場合において、「ま、謝っとけば何とかなるだろう・・・」
そうなってしまうんですね。
もちろん私は戦いましたよ。
子供たちがどんな思いで当日を迎えたか・・・
その何分かの演奏の為に、いろいろなことを我慢して
どれだけ一生懸命練習したことか・・・
「ごめんで済むか~!ばかやろ~~~!」です。
最終的には本当の館長、むこうの県の担当者のトップ・・・
ずらずらとがん首揃えてその2人の生徒の家に謝りに行かせました。
それでも・・・まだ4年も経っても、
心にひっかかりの残る、嫌な出来事でしたが・・・
大きな組織に属していないから・・・バックに何もないから・・・女性だから・・・
そんなことで不愉快な思いをすること・・・ありますね。
でも、負けないで、戦いたいですね!
ありんこには、ありんこなりの意地も思いもあるのだ!
TOMOE先生たちのところにも、
誠心誠意謝罪の言葉があったのかしら・・・
気になるところです。
左利き
今日お昼ご飯を食べながら、
なにげなくプッチンとテレビをつけたら・・・
「笑っていいとも」に女優の財前直美さんが出ていて、
数年前から左手で字を書く練習をしている・・・という話をされていました。
なんでも右脳を刺激して、五感を鍛えるためだとか・・・
小さい頃、学校の先生と親に、
「お箸と鉛筆だけは直さないとダメ!」と言われ続けて
なんとか矯正した左利きの私にとっては「え~?」と言う話ですが・・・
今でこそ、左利きは左利きのままで認めてもらえるようですが、
私達の頃は「直すのが当然」のことだったんですよね。
で、お箸と鉛筆だけは強制的に直されたものの、
それ以外、包丁もはさみも、ボールを投げるのもクロールの息継ぎも・・・
ぜーんぶ左の「完全ぎっちょ」の私です。
となると、今までウン10年、お箸と鉛筆は右手を使い、
それ以外は左手を使い、ピアノで両手を使い・・・
右脳と左脳、バランス良く使って来ているわけですが・・・
さあて五感は鋭くなっているのだかどーだか・・・(^-^)
ただ、その完全矯正したはずのお箸なんですが、
最近ちょとばかりアヤシイのです。
時々無意識に、左手で持っているのです。
一緒に食事している人に「あれ?左で食べてる・・・」
と言われて
「あれ、ホントだ・・・」と気付いたり・・・
以前は全く無かったことなのに、ここ数年あるんです。
何故なんでしょう・・・
「右手で食べなくてはいけない」という呪縛から、解き放されたってことかな?
で、時々今度は意識して左手でお箸を持って食べてみると・・・
なーんか、不思議にほっとするような気持ちになるんです。
何なんだろ・・・これ・・・
もしかして「子供がえり」ってやつ?
げげ・・・(-_-;)
カチャッとスイッチが入るとき・・・
小4のAちゃんは、うちの教室に来てから1年と半年になります。
幼稚園の2年間と小1、2年の時には、
大手音楽教室のグループレッスンを受けていたそうです。
そろそろきちんとピアノを・・・と言うことで、うちに来られたのですが・・・
やはり、ご多分に漏れず、音符が読めません。
それと・・・これはグループでは仕方がないことかもしれないけれど、
ピアノの基本的な弾き方は習っていないので、ひどい弾き方です。
とにかくレッスンの大半は、読譜のトレーニングと手、指の矯正ばかり・・・
テキストも、簡単なものを渡したのですが、あまり進みません・・・
きっと4年間のグループレッスンは、
お友達もたくさんいて楽しかったんだと思います。
うちではたった1人だけ・・・
いつもとっても浮かぬ顔でレッスンにやってくるのが、
私もとっても気になっていました。
来る日も来る日も読譜練習、
今まで言われたことのなかった弾き方のこともうるさく言われ、
下を向かないで、楽譜を目で追いながら弾くように言われ・・・
かなりうんざ~~り~だったでしょうね。
それが・・・
この夏休みあたりから激変しました。
1週間で新しい曲をほぼ弾ききって来る・・・と言うことが、
ここ最近ずっと続いています。
連絡帳には「すごい!よく頑張ってます!」だらけです。
きっと彼女の読譜力が、今やっている曲に追いついてきた・・・
と言うことだと思います。
ピアノの弾き方もとっても自然になってきて、
音も気持ちのよい、よく響く音になってきました。
それと同時に、レッスンの時とってもよくおしゃべりも
してくれるようになりました。
今日も「ねーねー先生、この曲の作曲家の人ってねー・・・」とあれやこれや・・・
カチャッとスイッチが入ったな・・・と思う時です。
彼女はまだ早い方・・・
スイッチが入るまでにもっともっとかかる子もいます。
大事なことは、あきらめないこと・・・
それから、必ずスイッチが入る時が来るから、
あまり神経質にならないことです。
信じて、信念を持ってやっていれば、必ずカチャッと音がします。(^-^)
読譜の事、手の形のことで悩んでおられる先生やお母さまが多いので、
今日ちょうどレッスンだったAちゃんのことを書きました。
残暑・・・
広島は残暑が続いております。
今朝はちょっぴり涼しいかな?と思ったけど・・・
日中はまた夏真っ盛り状態・・・
いつになったら秋になるんでしょうねー・・・
こんな暑いさなかでも、
この春から来られているお2人のおばあちゃま方、
とっても元気にレッスンに通って来て下さっています。
実は8月は、お休みにした方がいいのでは?と思ったのですが、
お2人とも「いいえ~、大丈夫です!」ときっぱり・・・
お1人の79歳のSさんは、歩いて教室まで来てくださるのですが、
7月、8月、9月・・・炎天下の中でも1日もお休み無しです。
日傘をさして、汗をふきふき元気にやって来てくださいます。
それに加え、とーーってもよく練習して来てくださる・・・
次の曲を予習して、「ちょっと弾いてみましょう・・・」と言うと、
びっくり・・・さらさらと弾き始められるんです。
「あれ?この曲も練習されたんですか?」と聞くと、
「はい・・・いい曲なんで、ちょっと弾いてみたくなって」と・・・
「私ね、練習が楽しくて楽しくてしょうがないんです。
やっぱり・・・好きなんでしょうねえ・・・ピアノが・・・」
前回の帰る間際、こんなことをおっしゃられました。
素晴らしいですね~・・・
私がこのSさんの歳になった時、
こんな風に何かに夢中になって、輝いていられるかな?
生徒ではあるのですが、
いろんな意味でいい刺激をもらっています。
今週の週間天気、広島はずっらーーっと晴天マーク!!
もうしばらく残暑も続きそうだけど、
頑張らなくっちゃ!
ピアノの先生って?
今月末、知人の奥さまの節目のお誕生日を祝う
ちょっとしたパーティーがあります。
その奥さまは、数年前からジャズボーカルを習っておられるので
そのパーティーで数曲披露される事になり、
その伴奏を私がする事になりました。
で、今日最初の打ち合わせでそのお宅に行って来ました。
今日渡された楽譜は・・・1段楽譜にコードネームのついた簡単なもの・・・
良く知っている曲だったし、
さっそくちょっと合わせてみましょうか、と言うことになったのですが・・・
その奥さまのおっしゃるには、
どうやらその楽譜のキーは、ちょっと高すぎるので、
少し低くして伴奏してもらいなさいとボーカルの先生に言われたとか・・・
そうか、じゃ少し低くするか・・・と
コードネームを書き直し、合わせて見ました。
で、まだちょっと高いかも・・・と言うのでまた少し低くする事に・・・
もう一回コードネームを修正していると奥さまから
「あのね、ボーカルのレッスンの時に伴奏をしてくださる人は、
すぐにさーっとどの高さにも伴奏を変えて弾かれるのよー・・・」との一言・・・
げ~~~・・・・
そりゃ、そう言う仕事ばっかりしてる人なら当たり前さ~・・・
私とはちょっと職種(?)が違うんだけどなー・・・
一緒にしないで欲しいなー・・・
私はまだオルガンをやっていかたら1段譜やコードネームにも慣れてるけど、
普通クラッシック一筋のピアノの先生だと、
ちゃんとした伴奏譜がないと困る・・・って事にもなるのになー・・・
ましてやすぐに転調なんて・・・
ま、シロウトさん(?)にそんな説明してもしょうがないので、
「げへへ、ごめんなさいね~、ちょっと時間かかっちゃて・・・」
と笑ってごまかしましたが・・・
ピアノの先生と言うのは、
普通一般の人から見ると、どんな事ができても当たり前、
どんな曲でも弾けて当たり前・・・何ですかねえ~・・・
ちょっとそれって違うような気もするんですけどねー・・・
もう1つ、
カラオケに無理やり連れて行かれて
(私は嫌いなので自分からは行かない・・・)
「ピアノの先生、歌はうまいんでしょ?歌って!」
と言われるのも嫌ですね~・・・
それも、関係ないですよね~~~!
もちろん・・・
あなたの音程が大幅に狂っちゃってるなんて事は、
わかりますよ!
ピアノの先生ですも~~ん!(⌒‐⌒)
タイミング・・・
今日レッスンにやってきたR君
とてもよく練習してきてくれたようで、
教室に入ってくるなりさっと本を開いて、
「せんせー、この曲ももう両手で弾けたもん。聞いて!」
とご機嫌です。
ただし、あとで迎えに来られたお母さん曰く・・・
とにかく練習は大変なんだそうです。
練習するように言うと、わざとむちゃくちゃに弾いたり、
ものすごいスピードで弾いたり・・・
ちゃんと練習させるのに、かなりの大バトルが続くのだそうです。
「もう疲れ果ててしまって・・・
もうなんにも言わないでほっといた方がいいんでしょうか・・・」
とお母さん・・・
いえいえ・・・
小学1年生の男の子、お母さんにほっとかれてしまうと
全くピアノに触らないで平気でレッスンに来てしまいます。
「やっぱりよく練習できていると
レッスンに来てもとてもご機嫌なんですよ。
どうか根気よく、声をかけてあげて下さい。」
とお願いしました。
で、R君に、
「どうしてレッスンではきちんと弾くのに、
おうちではむちゃくちゃ弾いたりするの?」と聞くと・・・
「だってねー、ママはぼくが見たいテレビがあるときに限って
ピアノの練習しなさーい、と言うんだから・・・めちゃムカツク!」
との答・・・
なるほどねー・・・
できるだけ、見たい番組があるときなどを避けて、
時間を決めてピアノの前に座る習慣をつけさせてあげて下さい・・・
とお願いしました。
タイミング・・・これ大事ですよね。
でぇ~~・・・・
同居しているうちの父親、当年とって75歳・・・
何を血迷ったかこの春からパソコンを始めたんです。
「熟年パソコン教室」に通って1から手ほどきを受け、
今ではいろいろな人とメールのやり取りも楽しんでいます。
が・・・まだまだ初心者、いろんなことでつまづくと
「お~い、ちょっと来てくれや~・・・」とお声がかかる・・・
それも・・・
もうすぐレッスンだ・・・とせっせと準備をしている時とか
出かけなくちゃいけなくって焦って支度をしている時に限って・・・
は~~・・・・
初心者には優しく手ほどきしなくちゃいけないことぐらい
わかっています。
わかっているけど・・・
タイミングが悪いんだってば~!
ねえ、R君!
成長・・・
昨日東京のK音大に行っているMちゃんが
遊びに来てくれました。
彼女は長い休みで広島に帰省する時には
必ずこうして訪ねてきてくれます。
もちろん、お話だけで終るわけもなく、
いつも演奏も聞かせてもらうのだけど・・・
彼女はもう大学3年生。
今回聞かせてもらった曲もなかなかの大曲でした。
彼女が弾くと、うちのピアノもよく鳴るな~~!
1年生くらいの時には
「ここはこうしたほうがいいんじゃない?」とか
「ここはこういう風に練習してみたら?」
何てアドバイスもしていたんだけれど・・・
ここ最近はただの1聴衆となって
「すごいね~・・・・パチパチパチ・・・」と拍手を贈るのみ・・・
この春からは、新宿にある音楽教室で
先生としても活躍しているとのことです。
もう一人、一昨年音大を卒業したMちゃん(あれ、2人ともMちゃんだ~・・・)
来月自宅教室の初めての発表会を開くと言うことで
とても張りきっています。
今パソコンと格闘しながら、手作りのプログラムを作っているとか・・・
「できあがったら1番に先生に送るから見てください。」
と言っていました。
何も予定が入らなかったら、聞きに行ってみようかな~・・・
2人とも小学生の頃は本当に
手取り足取りだったんだけどなー・・・
私がいなくっちゃ、この子達どうしようもならない・・・
と思っていたけれど・・・
それぞれ、もうしっかりと自分の足で歩き始め、
いつのまにか、私の出る幕はなくなってしまいました。
うれし~いような、
ちょっぴりさみし~いような・・・・(^-^)
もうぼちぼち「ちゃん」付けもやめなくっちゃなー・・・