2003年07月の一覧
落し物・・・
一昨日の昼間、警察から電話・・・
「そちらのピアノ教室の月謝袋が、落し物として届けられています。」
との事でした。
レッスンが始まるまで少し間があるので、車を飛ばして行ってみると・・・
あ・・・Tさんの月謝袋だ・・・
土曜日にレッスンに来られる時に、落とされたのかな?
うちの月謝袋には、教室の住所、電話番号が印刷してあるので、
こちらに連絡があったようです。
で、落し物の窓口で
「落とされた、ご本人さんですよね。」と聞かれ・・・
「いえ、そうではないんですけど、
うちの持って来られるときに落とされたようです。」
と、言ってしまった・・・
「そうですか・・・う~んと・・・ちょっと待って下さいね・・・」
と、待合い椅子のところでしばらく待たされて・・・
やはり「現金が入っているので、ご本人さんでないとお渡しできません。
ご本人に連絡して頂けますか?」
と言うことになってしまいました。
Tさんは、土曜日にレッスンに来られている大人(男性)の生徒さん・・・
もちろん昼間はお仕事で、窓口の開いている時間には来れないし、
家も警察署からは少し離れているし・・・
あ~~しまった。
「私が落としました。」って言えば、話が早かったのにな~・・・
後悔したけど、後の祭り・・・
根が正直っちゅうか、とっさの機転が利かないと言うか・・・
でも・・・警察署でウソを付くと言うのもちょっと怖いですよね。
ウソ発見機にかけられてもいけないし・・・^-^;
バイリンガル
アメリカ、サンディエゴに暮らす従妹が
子供と一緒に日本に帰省していて
山口の田舎に遊びに来ているというので
会いに行って来ました。
3年前、サンディエゴに行った時に
とーってもお世話になった従妹です。
その当時4歳だったRisaちゃんも、もう7歳・・・
いつもは現地の幼稚園に通い(9月からは小学校とか・・・)
土曜日だけ日本人学校に通っているそうです。
英語の絵本を、とーっても流暢な英語で
さらさらと読んで聞かせてくれました。
いいな~・・・憧れるな~・・・
バイリンガル・・・
帰り際に私にそっと1円玉を差し出して「あげるね・・・」
「あれ?いいの?」と聞くと
「私はもう2枚もってるからいいよ。」
日本のお金はめずらしいんだろうな~・・・^-^;
むこうではピアノも習っていて、
先生もピアノもだーい好きなんだそうです。
楽しみだな~、この子の成長・・・
やっと・・・
イタリア旅行記、やっとまとめました。
まだまだ写真は写したんだけど、
作業が遅いもんでこのあたりでギブアップ~~!
画像がたくさんで重いかもしれません。
軽くしたりするワザを知りません。お許しを・・・
トップから行けますが、ここにも・・・
お暇な時にどうぞ!m(_ _)m
http://www.sawada.tv/piano/kikus_room/ita.html
http://www.sawada.tv/piano/kikus_room/ve.html
食中毒・・・
実は私が旅行に行っている最中、
私が住んでいる団地内のケーキ屋さんで、
食中毒騒動がありました。
帰って新聞を読んで見ると、
最初の頃は40数人・・・それが昨日の新聞には二百数十人・・・
どんどん患者数も増えていったようです。
とても美味しくって評判のケーキ屋さんで、
(私もここのケーキ大好きだった・・・)
デパートなどにも出ている関係で、
広島だけでなく、付近の県でも患者が出てしまったようです。
で、なんとうちの生徒のNちゃんも、ここのケーキを食べて入院し、
1週間以上も学校を休んだのだそうです。
そのNちゃん、今月6日のピティナのコンペに参加したのですが、
ケーキを食べたのはその前日・・・
でも何故か6日の日は何ともなかったんだそうです。
きっと気が張っていたんで、大丈夫だったのかもしれない・・・
数人前に出たお友達が、舞台袖で緊張の余り大泣きし、
彼女もかなりのパニック状態だったらしいのですが、
頑張って無事弾き終え、めでたく賞も頂きました。
発症したのはその次の日からです。
大変な痛みと発熱と下痢と・・・大変な思いをしたようです。
小さな体で・・・可哀想に・・・
今日のレッスンは、だいぶ体調が戻ったと
やってきてくれました。
顔がほっそりなってしまって・・・
でも、お母さんが言われるに、
退院してすぐに「ピアノを弾きたーい!」と言ったのだそうです。
そんな話を聞くと、目のあたりがじ~~ん・・・
この夏は、2つのコンクールに挑戦。
私の予想をはるかに上回る頑張りを見せてくれました。
体はまだちっちゃなNちゃんだけど、
中身はすごーくたくましくなったね!
それにしても、そこのケーキ屋さん・・・
本当に美味しかったんだけど、
人気店となり、店舗を大きくしたとたんこんな事に・・・
1番大事なことを、怠ったんですね・・・
リフォーム
先週のレッスンのお休みを利用して
お風呂場の思い切ったリフォームをしています。
今までのお風呂が狭く、寿命が近づいてきている事もあり、
隣りの収納スペースにしているところもぶち抜いて
配置もかなり変えてのかなり大掛りな工事です。
家族全員が年老いて(?)来ていることもあり、
バリアフリーも取り入れました。
何社かに見積もりを出してもらったんだけど、
結局は大手から最近独立して
小さな工務店を開いたと言う方にお願いすることになりました。
設計から工事まで、
その社長さん自らが中心となってやってくださるので、
細かいところまで目が行き届いてとても安心です。
いろいろな店舗の改装も手掛けている方で
すごくセンスもいいので
「全面的にお任せ!」状態にしています。
長雨の影響などもあり、まだ工事は続いていて、
昨日からは脱衣場の壁の塗り替え作業です。
壁紙は使わずに、珪藻土(けいそうど)と言うのを
使って下さっています。
何でも海藻から取ったもので、
湿気を吸収してくれ、カビも来ず、体にも優しいのだそうです。
昨日から我が家は海の香りがぷんぷん・・・
でもこの香りはしばらくすると消えるそうです。
残念だな・・・
海の香りの中で毎日お風呂に入るのもいいのに・・・
で、これ以上レッスンを休むことはできないので、
工事と同時進行でレッスンも再開しています。
女の子達はそうでもないけれど、
男の子達はこの工事、興味津々らしく・・・
昨日やって来たR君も、
「あとで行ってみてもいい?」と言います。
いいけどちゃんとご挨拶してね。
邪魔しないようにね・・・と言うと、嬉しそうに覗きに行っていました。
ちゃんとご挨拶したあと、何やらお話もしています。
聞き耳を立てていると・・・
「広くなるんじゃね~・・・」
「そうよ。広くなるんよ~」
「この工事、何円くらいかかるん?」
「う~ん、何円くらいかねえ・・・・」
「5万円くらい?」
「うん、5万円くらいかもしれんねえ・・」
で、レッスン室に向かって大きな声で・・・
「せんせー!この工事、5万円なんと~~~!」
うひゃ~、えらく値切ってくれたもんだ・・・
R君でかしたわ!(^o^;
イタリアで思ったこと・・・
イタリアから無事帰って来ました。
感動の「アレーナ・ディ・ヴェローナ」や
古い町並みがとてもとても素敵だったフィレンツェのこと、
ウフィツィ美術館や、偶然に遭遇した教会でのコンサートなどなど
書きたいことは山ほどあるのですが、
またそれは写真もアップしてゆっくりと・・・
今日は初めて訪れた「イタリア」と言う国の感想を
書き記したいと思います。
一言で言って私が思ったことは、
「便利さ、快適さをあまり追求していない国」と言うこと・・・
日本に比べ、発展していないというのではなく、
それをあえて、適当なところで止めている・・・という気がしました。
何度も乗った鉄道も、ほとんど冷房が効いていませんでした。
連日30度前後の猛暑・・・
駅に止まっている間はとにかく暑い!
でも走り出すと、上半分が全開になっている窓から
涼しい風がぶわ~~っと吹いてきます。
それは、ミラノで乗った地下鉄でも同じ・・・
窓は全開、走り始めると涼しい風が入ってきました。
銀行も、お店も、日本ほどギンギンに冷房は効いていなくて、
日本での冷房攻撃に慣れている身には「あれ?」って感じです。
大きなデパートも数少なく、コンビニもファミレスも私は見ませんでした。
その分、個人商店がとっても元気!
それぞれが、店のディスプレイを工夫して、
独自の商品を独自の売り方で売っています。
お店の人の笑顔と、会話(片言の・・・)を楽しみながら
ショッピングしてきました。
話題になっている「スローフード」運動も、
20年くらい前にマクドナルドのイタリア進出を機に
始まったものらしいです。
ファーストフードがイタリアの食文化を変えてしまう・・・そんな危機感から、
家庭ではお母さんの、お店ではプロの作った手作りの味を大事にしよう・・・
と始まったことなんだそうです。
そのスローフード運動が成果をあげたのか、
ファーストフードショップも余り見かけず、
(さすがにマクドナルドだけはあちこちにあったけれど・・・)
レストランにしても、町の小さなカフェやバール(立ち飲みのお店)にしても
そのお店のそれぞれの味を大事にしたものが、ずらりと並んでいました。
(何を食べても美味しかった~!)
日本に帰ってから・・・
新聞をむさぼるように読みました。
長崎の事件のことです。
またこんな事件が起こってしまったんですね・・・
心が重くなります。
もっと快適に!もっと便利に!
そして子供達には・・・
もっと快適な暮らしを手に入れるために、
もっと頑張れ!もっと頑張れ!
そんな中で、
とてもとても大切なものが失われて行っているんでは・・・
そんな気がしてなりません。
夏休み・・・
もう何年も前から
各コンクールの予選が終り、ひと段落するこの時期に
早めの夏休みをとらせてもらっています。
(と言っても、本選はこれからなんだけど・・・・(^_^;)
で、今年は・・・
いろいろ考えた末、イタリアに行くことに・・・
目的は、ズバリ「アレーナ・ディ・ヴェローナ」→(これ)です。
ヴェローナと言う小さな田舎町で、毎年夏に行なわれている
古代ローマの円形劇場の遺跡を利用した、野外オペラです。
毎年世界中からたくさんの人が鑑賞に訪れると言う、この壮大な野外オペラ、
「死ぬまでに1度は・・・」と思っていたんだけど、
死なないうちに行ってみることにしました。(^-^)
チケットも、無事ネットでGET!
非常に確保が難しいと言われている劇場近くのホテルも
無事押さえることができました。
(インターネットに感謝感謝です!)
なんとこのオペラ、夜9時開演で終了は夜中の1時頃とか・・・
食料と座布団(?)持参で、気合いを入れて鑑賞してきます!
(演目は「カルメン」です。)
あとは・・・
昨日イタリア国内乗り放題の鉄道チケットを購入・・・
車窓からの景色も楽しみながら、
のんびりといくつかの町を訪れてみたいと思っています。
昨年の関孝弘先生の講座の時に先生が、
「ピアノを勉強してる人は是非1度イタリアを訪れてください。
ピアノと言う楽器が、どんなところで生まれてどんな建物に置かれ、
どんな風にその建物に響いて鳴るものか知って欲しい・・・」
と言うことを言っておられたな~・・・
そのあたりも、しっかり見てきたいと思っています。
それと・・・
今巷で叫ばれている
イタリアの「スローライフ」「スローフード」とやらも
体験して来たいと思っています。
と言うことで、明日から14日まで留守にします。
故にHPの更新もできません。
申し訳ありません・・・m(_ _)m
イギリスからのメール・・・Part5
イギリスの音大で勉強中のMiyukiさんから、メールを頂きました。
いつもあちらでのいろいろな音楽事情を伝えてくださり、
とても興味深く読ませて頂いています。
で、今回は最近お手伝いを始めたという、子供達の音楽教室についてです。
大学の先生方が直接指導に携わる、と言うのはすばらしいですね。
子供達の教育・・・一番大事なところを経験を積んだ人が行なう・・・
よく考えると当たり前なのですが、日本では逆になっていますよね。
また「お手玉」を使う・・・と言うのもびっくり!
どんなお手玉でしょうね~。
見てみたいな~・・・
前置きはこのくらいにして、ご紹介いたします。
で、Miyukiさん、いつもありがとう!
で、ご卒業、おめでとうございます!
トップの成績で卒業なんて、すごいです~~!
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先日、先生の談話室に書いた通り、
私は5月から大学の子供の為のクラスでお手伝いをしています。
この子供の為のクラスは毎週土曜日、
4才から18才までの子供達が参加しています。
教えるのは、大学の先生が数名、後は普段は大学で教えない外部の方です。
主に年齢などによって、3つの大きなグループに分けられています。
私達がやる仕事は、4才から8才までのクラスの世話、
7才から11才までの音楽理論のクラスのヘルプ、
そしてピアノ科の生徒は合唱の伴奏です。
これがおおまかなJunior Schoolの内容と私の仕事です。
4才から8才のグループ。
この中でA.B2つに分かれています。
年齢に関係なく1年目、2年目の違いだと思います。
各グループ20 名弱です。
やる科目は同じで、
Individual Lesson (えらんだ楽器の個人レッスン、でも1年目は3人一組で30分)
Theory (理論)
Rhythm and Movement (日本でいうリトミックに近いのでしょうか?)
Choir (合唱) です。
合唱は20人そろって、あとは各グループを2つにわけています。
各レッスン30 分です。
理論は本当に基礎の音符の名前、記号の名前などを習います。
面白いのはRhythm and Movement で、
私がお手伝いしたあるクラスでは、まずみんな床に坐り眼をとじさせます。
先生がカウベルのような楽器をゆっくりたたきながら「骸骨が近付いてきた!」といい
次に、ひらべったい円柱の中にビーズのようなものがはいった楽器で
「みんな海のそばにいます。波の音がきこえるでしょう?」
そして違う民俗楽器の太鼓を叩きながら「象が来た! 」といいながら、
今度は全員立って、この3つの音を聞き分けながら
骸骨、象、泳ぐ真似をしながら動きます。
その後、先生がたくさん動物のかかれた絵を見せます。
子供達が動物の名前を言っているのですが、私は恥ずかしいことに、
いくつか英語でなんというのかわからないものがあり、困りました。
クラスを3つに分けて、子供達がなんの動物になるのか各自決めて、
その真似をして他の子供達がその動物を当てます。
当然シャイな子もいますが、中には完全に動物になりきっていた子供もいました。
その後、先生がグループに幾つか楽器をくばり、
その楽器でなんの動物を表現できるかを考え、発表です。
これがだいたい1回のレッスンでした。
これを毎週のレッスンで発展させていくようです。
もうひとつのRhythm and Movementのクラスでは
10cmX15cm位のひらべったいお手玉をつかって、
4拍子だったら1拍目、2、3、4拍目で投げるというようなことをします。
多分拍感をつけることが目的なのでしょう。
日本でリトミックが盛んなようなので、
もしかしたら、これらは行なわれているかもしれません。
その辺りの事情には詳しくないので、あくまでも、
こちらで行なわれていることを書きました。
合唱はふりつきで見ていても楽しかったです。
でも1つのクラスがキリスト教を元にした歌で
中、高時代、学校で聖書を勉強しただけの私には
内容を理解するのが大変でした。
これより大きい子供のクラスでは、
やはり合唱、理論、個人レッスン、Musicianshipなどをやるみたいです。
イギリスでは王立音楽学校が主になって、グレード制度があります。
今は日本でも受けることができるようになりました。
このゲレードにそって理論も実技も進めていきます。
私が行ったのは、理論のグレード1(1番下)からグレード4です。
だいたい、各クラス6-8人、先生とお手伝い 1人です。
ここではほとんど生徒が問題集(テキスト)を解く形で進められます。
よって、生徒がわからないところがあると、ひとりひとり説明することになります。
お手伝いといっても先生と同じ謔、に生徒の質問に答え、
説明することができなければいけないので、
本当にきちんと英語で理論を勉強しておいてよかったと思いました。
私事ですが、正式に卒業が決まり、7月4日に卒業式です。
ピアノの成績が学年で2位に13点差でトップ、
ピアノ科全体でも大学院を含めてトップでした。
試験で弾いたベートーヴェンの32番のソナタがかなり評価されたみたいです。
卒業の時、あわせて賞も頂けることになり、とても嬉しいです。
これからが本当に勉強してますます頑張りたいとおもっています。
Miyuki
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