2003年07月01日の一覧

イギリスからのメール・・・Part5

イギリスの音大で勉強中のMiyukiさんから、メールを頂きました。
いつもあちらでのいろいろな音楽事情を伝えてくださり、
とても興味深く読ませて頂いています。

で、今回は最近お手伝いを始めたという、子供達の音楽教室についてです。

大学の先生方が直接指導に携わる、と言うのはすばらしいですね。
子供達の教育・・・一番大事なところを経験を積んだ人が行なう・・・
よく考えると当たり前なのですが、日本では逆になっていますよね。

また「お手玉」を使う・・・と言うのもびっくり!
どんなお手玉でしょうね~。
見てみたいな~・・・

前置きはこのくらいにして、ご紹介いたします。

で、Miyukiさん、いつもありがとう!
で、ご卒業、おめでとうございます!
トップの成績で卒業なんて、すごいです~~!

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先日、先生の談話室に書いた通り、
私は5月から大学の子供の為のクラスでお手伝いをしています。

この子供の為のクラスは毎週土曜日、
4才から18才までの子供達が参加しています。

教えるのは、大学の先生が数名、後は普段は大学で教えない外部の方です。

主に年齢などによって、3つの大きなグループに分けられています。
私達がやる仕事は、4才から8才までのクラスの世話、
7才から11才までの音楽理論のクラスのヘルプ、
そしてピアノ科の生徒は合唱の伴奏です。

これがおおまかなJunior Schoolの内容と私の仕事です。

4才から8才のグループ。
この中でA.B2つに分かれています。
年齢に関係なく1年目、2年目の違いだと思います。
各グループ20 名弱です。

やる科目は同じで、
Individual Lesson (えらんだ楽器の個人レッスン、でも1年目は3人一組で30分)

Theory (理論)

Rhythm and Movement (日本でいうリトミックに近いのでしょうか?)

Choir (合唱) です。

合唱は20人そろって、あとは各グループを2つにわけています。
各レッスン30 分です。

理論は本当に基礎の音符の名前、記号の名前などを習います。

面白いのはRhythm and Movement で、
私がお手伝いしたあるクラスでは、まずみんな床に坐り眼をとじさせます。

先生がカウベルのような楽器をゆっくりたたきながら「骸骨が近付いてきた!」といい
次に、ひらべったい円柱の中にビーズのようなものがはいった楽器で
「みんな海のそばにいます。波の音がきこえるでしょう?」
そして違う民俗楽器の太鼓を叩きながら「象が来た! 」といいながら、
今度は全員立って、この3つの音を聞き分けながら
骸骨、象、泳ぐ真似をしながら動きます。

その後、先生がたくさん動物のかかれた絵を見せます。

子供達が動物の名前を言っているのですが、私は恥ずかしいことに、
いくつか英語でなんというのかわからないものがあり、困りました。

クラスを3つに分けて、子供達がなんの動物になるのか各自決めて、
その真似をして他の子供達がその動物を当てます。

当然シャイな子もいますが、中には完全に動物になりきっていた子供もいました。

その後、先生がグループに幾つか楽器をくばり、
その楽器でなんの動物を表現できるかを考え、発表です。

これがだいたい1回のレッスンでした。

これを毎週のレッスンで発展させていくようです。

もうひとつのRhythm and Movementのクラスでは
10cmX15cm位のひらべったいお手玉をつかって、
4拍子だったら1拍目、2、3、4拍目で投げるというようなことをします。
多分拍感をつけることが目的なのでしょう。

日本でリトミックが盛んなようなので、
もしかしたら、これらは行なわれているかもしれません。

その辺りの事情には詳しくないので、あくまでも、
こちらで行なわれていることを書きました。

合唱はふりつきで見ていても楽しかったです。
でも1つのクラスがキリスト教を元にした歌で
中、高時代、学校で聖書を勉強しただけの私には
内容を理解するのが大変でした。

これより大きい子供のクラスでは、
やはり合唱、理論、個人レッスン、Musicianshipなどをやるみたいです。

イギリスでは王立音楽学校が主になって、グレード制度があります。
今は日本でも受けることができるようになりました。

このゲレードにそって理論も実技も進めていきます。
私が行ったのは、理論のグレード1(1番下)からグレード4です。

だいたい、各クラス6-8人、先生とお手伝い 1人です。
ここではほとんど生徒が問題集(テキスト)を解く形で進められます。

よって、生徒がわからないところがあると、ひとりひとり説明することになります。

お手伝いといっても先生と同じ謔、に生徒の質問に答え、
説明することができなければいけないので、
本当にきちんと英語で理論を勉強しておいてよかったと思いました。

私事ですが、正式に卒業が決まり、7月4日に卒業式です。
ピアノの成績が学年で2位に13点差でトップ、
ピアノ科全体でも大学院を含めてトップでした。

試験で弾いたベートーヴェンの32番のソナタがかなり評価されたみたいです。

卒業の時、あわせて賞も頂けることになり、とても嬉しいです。

これからが本当に勉強してますます頑張りたいとおもっています。

                   Miyuki
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2003年07月01日 | この記事のみを表示 | 8.未分類 | コメントは受け付けていません。