2004年06月11日の一覧
コンクール
今日のプーさんの投稿を読んで、
若かりし日の自分を思い出しました。
私も・・・初めて生徒がコンクールを受けたいと言い出したのは
大学を卒業して仕事を始めて4年目くらいの頃でした。
自分の子供の頃にはこんなコンクールなんてもの、なかったものだから、
「え?」・・・何をどうしていいのやらもわかりませんでした。
不安が先に立ち、
お母さんが持ってこられた新聞の参加者募集の記事を見て
「こういうコンクールなんてね、こここに載っている
審査員の先生に習ってる子が通るんですよ。
それでもいいんですか?」
なーんて苦し紛れなことを言ったのを、今でもはっきり覚えています。
結局、試行錯誤しながら当日を迎えたのですが・・・
会場ではうちの生徒と他の参加者との差は歴然・・・
ショックでした。
それに・・・入賞している子達は審査員の生徒なんかではなく、
実際はうちと同じような普通(?)のピアノ教室の生徒も
たくさんいます。
何が自分に欠けているのか・・・
何がうちの生徒に欠けているのか・・・
その子と二人三脚、模索の日々が続きました。
幸い1度や2度でくじける子ではなかったので、
中学受験のとき以外はずっと挑戦し続けてくれ、
やっと入賞したのはコンクールに出始めてから4年目の時でした。
それもいきなり金賞!
それも入賞者が発表となる新聞を開くと
「○○さん(△△中)ら8人が金賞!」
と、彼女の名前が大見出しになっていて
ぎょえ~~と、のけぞってしまいました。
「先生!・・・くっくっくっく・・・」
と笑いがとまらなかったなあ、あの時のMちゃん・・・
その後もあれこれのコンクールに挑戦し続け、
(ま、落ちたり引っかかったりいろいろでしたが・・・)
結局彼女は音大に進学し、今は今年で3年目となるピアノ教師です。
ぼちぼち
「先生、生徒がコンクールに出たいと言うんだけど、
どうしよ~・・・」
って電話がかかってくるんじゃないかな?
と思ったりしています。
その後、生徒をコンクールに出すのが面白くって
しょうがなかったイケイケ時代・・・
反面、いろ~んなことも起こってきて(詳細は避けますが・・・)
本当にこれって、子供たちのためになるんだろうか・・・
と悩み、生徒を全く出さなく(出せなく)なってしまった時期もありました。
そんな時期も通り過ぎ、今年も何人かの子が
コンクールに向け頑張っています。
これこれこうだから、コンクールって素晴らしい!
ってほどのことを言えるほど、確かなものは私には
まだありませんが、
いろんな思いをして、結局は利用の仕方次第なのだ・・・
と思えるようになりました。
決して振り回されることなく、
生徒達、私自身の成長のために
うまく利用しなくっちゃな・・・
利用したもんが勝ちだ!と思っています。
そして、コンクールに参加することのメリット、デメリットを
生徒のお母さんにちゃんと話せるようになった・・・
これも私にとっては大きな進歩です。
今年参加する生徒達・・・
本当に皆良く頑張ってくれました。
あーでもない、こーでもないと言いながら
生徒達と曲を完成させていく作業は本当に楽しかった!
同じ曲を弾く生徒はいるのだけど、
やはり同じように教えても、それぞれ違った演奏をします。
面白いものだな~・・・
そんなことを感じながら・・・
遂に明日からが地元のコンクールの本番です。
きっと、結果が出ても出なくても、
うちの生徒達は大きな収穫を得てくれることでしょう。
こんなに穏やかでいられるのも
年の功・・・ってやつでしょうか・・・