2007年07月11日の一覧
手首落下防止法
大阪の石嶺先生のHPを覗いてびっくりしました。
⇒ここ のレッスンコラム
「仲良しこよし奏法」です。
へ~~・・・同じことやってる~・・・(笑)
小さい生徒の手首の落下・・・
小さい子は指が弱いから、指だけで立つ事ができない・・・
またその弱い指で音を出そうとすると、
一音一音手首を上下させてしまいがちです。
その方が、楽に大きな音が出るので・・・
でもそれでは、フレーズが繋がらないし、
また指もいつまでたっても弱いまま・・・
関節も鍛えられないし、指の筋肉もつきません。
で、「手首を下げてはだめ」「上下に振ってはだめ」
これ、呪文のように言い続けていたのですが、
いつだったからか、言うのをやめました。
それより効果的な方法が見つかったからです。
手首が下がらないような、「堤防」を私の手で作ることです。
私の場合は、石嶺先生とは逆で
手のひらを下にして、弾いてる生徒の手の下に置きます。
生徒の手の下の、大きな岩のようなのが私の手です(笑)
軽く手を握っているので
指の付け根の関節が出ています。
生徒が手首を下げたり、手首を上下させたら
私の手の出っ張っている関節に「ゴン!」と当たります。
最初の頃は、生徒はそれでも手を下げたくて
う~~んと圧をかけ、押し合いへし合いになります。
でも、もちろん私の頑丈な手は
びくともしません。
そのうち、小さなお手手は
私と争うことをあきらめて、私の手に当たらないように
手首のポジションを少し上にし始めます。
その方が、自分のストレスにもならないからでしょう。
で、そうすると自然に指の付け根が立ってきて
「腕の振り」でなく、一本一本の指で弾くようになってきます。
レッスンが終わって1週間経つと
もとに戻っている場合が多いですが、
またしつこくしつこく(←これ、ポイントです)やっていると
いつの間にか、私の手には一切触れないようになり
指の関節、筋肉もついてきて
めでたしめでたしとなります。
個人差もあるけど、私の生徒の場合だと
2~3ヶ月で手首も落ちなくなり、手首ふりふりもなくなります。
そして、石嶺先生も書いておられるように
手首を引き上げると、何故かみんな肩まで上がってしまいます。
それは私も先生と同じく、
右手で肩を「トントン」して下げさせます。
この「トントン」で、ほぼ一発で肩は下がります。
で、また上がってきたら「トントン」・・・
また上がったら「トントン」・・・です。
しつこく(これ大事!)やっていると、肩も上がらなくなります。
左手は生徒の手の下、右手で生徒の方をトントン・・・
ですから私の手は交差した状態になります。
変な体勢と言えば変な体勢だけど、
慣れてしまうとどうってことありません。
今では生徒の手首が下がり気味になってくると
無意識に左手が生徒の手の下に伸びます。
結局石嶺先生も私も・・・
こう言っちゃあなんだけど、
「楽していっぱい得したい」タイプなのだと思います。
(怒られるかな~・・・)
この「楽」は、生徒にとっても自分にとってもです。
「何度言ったらわかるの!手首振っちゃだめでしょ!」
と怒るより、この方がはるかに楽だし
生徒にとっても楽だからです。
「楽したい」は「発明の母」なのだ~・・・
と思った今日この頃でした。(笑)