2008年06月03日の一覧

耳を育てる

先日の石井先生のセミナーで
こんな話が出てきました。

幼稚園児や小学校低学年で
子供さんをコンクールに挑戦させるお母さん・・・

まったくピアノ経験のないお母さんは
本番を聴かれた後で、
「皆さんお上手で、優劣なんてまったくわからない」
とおっしゃいます。

ですが、その子達がだんだん学年が上がってきて
お母さんもいろいろなコンクールを聴く機会が増えてくると
とても耳が肥えてこられるのです。

「〇部は〇番と〇番の方が良かったです。」
と言うのが、入賞者とばっちり合っていたり・・・

石井先生は
自分の生徒は、本番では冷静に聴けない時があって
そんな時にはその「耳の肥えた」お母さんに
「どうでしたか?」と聞く事があるんです・・・と・・・

実は私も同じです。

ご自分でピアノを弾かれなくても
子供さんのピアノに
真剣に向き合って来られたお母さんの耳は
たいしたものです。

そういうお母さんが、同じ教室で勉強している他の生徒のことを
「〇〇ちゃん、音が変わってきましたね。」とか
「表現力が付いてきましたね。」とか言われると
お!やった!・・・と思います。

「耳を育てる」と言うのは
何もピアノを弾かなくてもできること・・・
そして、いくつになってもできること・・・と思います。

そして、耳が育ってきたら
プロの演奏会だろうが、子供のコンクールだろうが
聴いていて興味深さが倍増して来ると思います。

子供がピアノに関わることで
親も「良い耳」をもつことができる・・・
これは素敵なことです。

今月から広島でも
中国ユースコンクールやピティナ・ピアノコンペティションが
始まります。

「うちの子は出ないから関係ない」と思わず、
是非どこかの会場に、子供さんと一緒に
足を運んでみてください。

ほとんどの会場が、無料でどなたでも入場できますので・・・

中国ユース音楽コンクールは
7日(土)10:00~中学生・高校生
14日(土)10:30~小学1,2年生
15日(日)9:00~小学3,4年生
22日(日)10:00~小学5,6年生  

いずれも中区土橋町 中国新聞社ホールです。

ピティナ・ピアノコンペティションは
ピティナのホームページに、会場、時間割等
順次アップされています。→こちらです。

是非足を運んでみてください!

そしてコンクールに参加される方も・・・
自分の子供の演奏が終わったらさっさと帰る・・・なんて
もったいないですよ。

「耳育て」の絶好のチャンス!
是非できるだけ他の方の演奏も
聴いて帰って下さいね!

2008年06月03日 | この記事のみを表示 | 2.コンクール | コメント(6)