2010年05月30日の一覧
***楽譜に隠されたヒントを探せ!***
昨日のブログを見て
うちの生徒さんや
アドバイスレッスンの予約をして下さっている方々から
「大丈夫なんですか?」とメールを頂いてしまい・・・
あ~!すみません!
もう大丈夫です。
ご心配かけてしまいました。
書かなきゃ良かった・・・!ごめんなさい!
原因がわかっているんで大丈夫です!
ど~~んと来た時の対処法も
もう万全ですので・・・
でも、できるだけ早く休むようにして・・・
レッスン以外のこと(家事全般・・・)も
手抜きしてますんで・・・
↑
ま、これは今始まったことじゃない・・・(笑)
今日のレッスンも無事終了!
コンペが近づいてきた生徒が中心なので
ばりばり張り切ってやりましたよ~!
で、まだ今日は少しは余力が残っているので・・・
まずは、金曜日の轟先生のセミナーのご報告です。
***楽譜に隠されたヒントを探せ!***
芸大出身の作曲家って・・・
天才肌の気難しいイメージですが、
この轟先生は本当に可愛らしいお嬢さんで・・・
(って、こんな言い方失礼かしら・・・)
ですが話の内容は、さすが!!・・・でした。
アナリーゼ関係のセミナー
今までありましたが
「作曲家の立場から」は初めて・・・かな?
作曲家はどんな思いで曲を書いているか、
そんな話が聞けるのはとても楽しかったです。
先生が一番力説されたのは、
「楽譜の中に潜んでいるルールを教えることで
自分の力で楽譜を読み、演奏することができる生徒を育てよう!」
と言うことです。
「音楽的自立」ですね。
ただ単に「確実な読譜力をつける」だけでなく、
ハーモニーがどう変化しているかに目を向けることで
作品をどう弾いてほしいかということの
作曲家の気持ちに近づく事ができる、と言うことです。
一番ほ~~~っと思ったことは・・・
例えばA-B-A-Coda、3部形式の曲・・・
今回は今年のコンペのB級課題曲
ベートーヴェンのソナチネ第5番終楽章
を取り上げての説明でしたが・・・
Bの部分で転調してニ長調になっているけれど、
作曲家にとっては、この属調部分(B)の全部が
曲全体の大きな視点(マクロ的視点)から見ると
ドミナントなのだ、と言うこと・・・
ですからこの曲の3部形式は
AがトニックーBがドミナントーそしてAでまたトニック、そしてCoda。
なのでこのBの部分は
Aに比べると大きな緊張感がいると言うこと・・・
そしてこのBからAに戻るところと言うのは
ドミナントがやっとトニックに解決する
大きな大きな喜びが作曲者にはある、ということです。
3部形式の曲の、その喜びを感じずにAに戻っても
やはりそれは作曲者の意図した音楽にはならない、と言うことでした。
そして最後のCodaは、作り手としては最後のほんのオマケ・・・
余韻を楽しむべきことなので、そこで盛り上げたり
ドラマチックな演奏をするのもNG・・・とのことでした。
他にも私が質問した
「Ⅴ(5度)とⅤ7(属7)を、作曲家はどう使い分けるのか」
と言う質問も
「よりトニックに寄りかかりたい気持ちが強いときに
作曲家はⅤ7を使うのです。」という答えでした。
納得~!
まだまだたくさんのことを教えて下さいましたが
書ききれない~~!
食事の時の私のあれこれの質問にも
本当に丁寧に的確な答えをくださいました。
あ~、こんな友人が1人いたら
どんなに助かるだろうか・・・(笑)
作曲家って
今テレビでやっている「ゲゲゲの女房」のように
部屋に閉じこもって1人孤独に仕事してるんですよ、
とおっしゃっていましたが・・・
今回のセミナーのような場所に
どんどん出てきてもらって
作曲家の立場からのお話
どんどんお聞かせ頂きたいですね。
演奏する側の大きな手がかりとなりますし、
作曲家や作品との距離がぐ~~んと近づくような気がします。
で、松本先生のペダル講座も
めっちゃ面白かったですが・・・
これは次回に!!