2010年06月01日の一覧
ピアノペダル奏法講座
お次は松本和将先生の
ペダル奏法講座です。
実は前日のことがあったので
ぎりぎりまで行くのを迷っていて・・・
でも行きたい!と飛び出し
ぎりぎりに会場に到着・・・
きっとペダルがよく見える位置の席は
埋まっているだろうな~と思ったら・・・
何と舞台奥には
先生の足のドアップのスクリーンが!
お~!素晴らしい!
何と先生は、靴を脱ぎ
わざわざみんなが見やすいようにと
白いソックスを履いての実演でした。
さすが松本先生だわ。
先生にうちの生徒のレッスンをお願いしたとき
私はよく先生のペダリングに注目しています。
そしてレッスンのあと
「先生、あそこでウナコルダ踏んでおられましたね~」
などと質問すると・・・
「え?踏んでました?そうですか・・・」
と言われることがあるんです。
そうなんだ~・・・
先生は無意識に足が動くんだなーと
思っていましたが・・・
やはり冒頭、その話がありました。
まずはこんな音が出したいと強く思う・・・
その要求に応じて、足は自然に動きます、と・・・
その心、耳と一体化したペダリングですが
セミナーをするにあたっては
実にわかりやすく我々に説明くださいました。
先生がペダルに何を求めるか・・・
響きを作ること
ふくらみ、広がりを作ること
1音に対してのふくらみを作ること
切り方を操る
この4つ。
踏み方としては
「足も脱力する」ことが大事。
そしてもちろん体も楽に・・・
微妙なペダリングのために
足の指先だけでペダルを包むように
踏んでおられるとのことでした。
また、もちろんオン、オフだけでなく
ペダルの「遊び」部分のちょっと下の
「ハーフペダル」をうまく使う・・・・
ペダルを全踏みした状態から
さっと「ハーフ」の位置に止める。
逆に上から「ハーフ」の位置に止める
という練習もした方がよい、とのことでした。
一番すごかったのは
1つの音をクレシェンドさせるためのペダル・・・
打鍵のあとペダルを使うことによって
見事に1音のクレシェンドが表現されていました。
ピアノは打楽器ですから
打鍵した瞬間から音は減衰していくのですが、
こんな技もあるんだ~!
あと、スフォルツァンドのあとピアノ
の時のペダリング、
ビブラートペダルなどなど
細かなペダリングの説明が続きました。
私達の身近な曲
ショパン ノクターンOp.9-2や
幻想即興曲
ベートーヴェン 悲愴ソナタ
モーツァルトのソナタ330などを
使っての説明でしたので
とても説得力があり、わかりやすい説明でした。
そして悲愴の1楽章、1小節目の最後の和音の切り方・・・
「ここでお客さんの集中力を寄せるんです。」
という話・・・
う~~ん・・・なるほど~!
ピアニストの「技」と言えるような話を
惜しげもなく披露して下さる・・・
これは先生のお人柄ですね。
あっという間の2時間でしたが
あ~、全部をもう一度聞きたい!
という欲求が残りました。
終わったあと、先生にお会いできたので
「DVD作って下さい!」
と頼んでおきましたが・・・
実現・・・するかな?(笑)