2011年08月26日の一覧
全国決勝大会を聴いて・・・
まだ浸ってる、と言う訳ではなく・・・(笑)
もうちゃんと切り替えて、
通常レッスンをしておりますが・・・
ま、せっかくなのでピティナの全国決勝大会を
聴いた感想など・・・
D級は生徒が出るので
6~7割くらいの方の演奏は聴いたと思います。
プログラムを見ても、
過去金賞を受賞されて、大きく顔写真が載ってたなー
という方も多かったです。
演奏ももちろん素晴らしい~!
・・・と書きたいところなのですが、
「あれ?」という時もありました。
悪口を書こうと思ってるわけではないのですよ。
全国大会の難しさ・・・というのを感じました。
これは今回に限らず、毎年聴きに行って思うことです。
まずは、「ピーク」をどこに持っていくかの難しさ・・・です。
ピティナは、参加しておられる方
ほとんどの方が思っておられるように、
最近は予選を通過するのさえ難しい・・・
通過率約3割の中にどうやって食い込むか・・・
そしてそれが終ると本選です。
ここで全国の切符を手に入れるのは
またまた至難の業・・・
どの級もほんの数人・・・
D級に至ってはたったの1人・・・という難関です。
実力ももちろんですが、運も味方につけないと
なかなかこれを突破するのは難しいように思います。
うちの生徒でも、
全国に行く力は持っていると思われるのに
あとほんのほんの少しの点で、毎年手が届かない・・・
そんな生徒が過去にも現在にもいます。
そーんな中で手に入れた全国への切符・・・
本選では誰もが納得するような演奏をされたと思いますが
その演奏を、全国まで維持していくのが
結構難しいのだろうなーと思うんです。
「何が何でも全国に行くぞ!」と思って挑んだ本選・・・
そのテンションを、それ以降も持続する難しさ、とでも言いましょうか・・・
そしてもう1つは
演奏曲目が多くなること・・・
D級だと予選と本選、全4曲を演奏します。
カットも無しです。
1人十数分はかかるわけです。
本選の2曲と、やはり大きく変わってきますね。
予選の2曲はしばらく練習していない・・・
ということもあるでしょうし・・・
4曲弾き通すので手一杯・・・
それぞれの曲の作られた時代、作曲者、背景
それをよく考えて、音色、表現を変えていく・・・
というところまでなかなかたどり着かない・・・
という演奏も見受けられました。
これは審査をさせて頂いたA1級でも
同じように思いました。
こちらは3曲を選んで演奏・・・なのですが・・・
もちろん皆さん
音もきれいですし、歌心もある方ばかりです。
ですが・・・ん?3曲同じ感じだな~・・・
これ、メヌエットで踊りの曲なんだけどな~・・・
これでは踊れないぞ?
マーチ・・・これでは行進できんぞ?
歌の曲も、リズミカルな曲も
おんなじように聴こえるな~・・・
ずっとずっと練習しているうちに
「この曲は何の曲だったか」という部分が
ぼやけてしまったり・・・
そんなこともあるのかなーと思いました。
そして「みなさん音もきれい」と
先ほど書きました。
音が汚くて、まず全国には行けないので
当たり前といえば当たり前ですが・・・
そのあたり、飛びぬけてきれい・・・という
子供さんもおられました。
何が違うのかな・・・と思うに・・・
もちろん、よく響く美しい音を出すための
奏法を身に付けている・・・という事もあるでしょうが、
何よりも「自分はこんな音が出したい」
という意思を持っていつも練習しているか・・・と言う事かなーと・・・
そんなことを思いながら聴かせてもらいました。
で・・・
結局今日のブログで何が言いたいかと言うと・・・
全国決勝大会を聴いていつも思うこと・・・
ここに出ることはとっても難しいですが
出てる子も、ごく普通の「人の子」なんです。
なのでどなたにも、チャンスはあるよ!
と言いたいんですが・・・伝わったでしょうか・・・(笑)