2012年08月04日の一覧
本選が始まりました!
いよいよピティナの
広島での本選がスタートしました。
昨日はずっと生徒たちの演奏を聴きに・・・
そして今日は1日スタッフとして会場にいました。
昨年のこの時期のことを思い出します。
昨年がピティナ初参加だった、Mちゃん(現在小5)のことです。
忘れもしない・・・
ちょうどこの時期、東京の本選審査に行っていた時
Mちゃんのお母さんから朝、電話がかかりました。
「Mが、行きたくないと言っているのですが・・・」
それまで本選に向かって一生懸命頑張って来たMちゃんに
何が起こったのか、さっぱりわかりませんでした。
行きたくないという人を、引きずって行くわけにも行かず、
「無理をしないでおきましょう。
でも、欠席の連絡はしておいて下さいね」とお母さんに伝えました。
キャンセルは、2度目の本選、中国ユースの本選と続き、
その後、ピアノに全く近づこうともしない日が続きました。
それからお母さんともたくさん話し、本人ともいろいろ話しました。
その後、少しずつ、少しずつ、ピアノに戻って来てくれました。
私は「本人の気持ちに寄り添う」・・・
それを一番大切にしようと思って、この一年接してきました。
表情が変わり始めたのは、
12月のチェンバロステップの参加あたりかもしれません。
「チェンバロ弾いたことある?」
「ないです」
「じゃ、出てみる?」
「はい」
初めてのチェンバロ演奏、とても楽しかったらしく、
このあたりから随分と表情も変わってきました。
コンペも自分から「出たい」と言い、
予選も無事2か所通過しました。
ただ私の中では、去年立てなかった本選のステージに立つまでは、
まだ去年のことは終わってなかったんです。
昨日、落ち着いた表情でステージに登場し、
ゆっくりと椅子の調整をするのを見ただけで、
じ~~んとなりました。
やっとここまで来たね。
C級の課題曲から・・・
はつらつとしたモーツァルト ソナタ、
苦しみを胸に秘めたショパンのマズルカ・・・
もしかしたら、この1年のいろいろなことがあったからこそ
表現できたのかもしれません。
感動的な、素晴らしい演奏でした。
そして・・・なんと!一位で全国に行くことに!
全国がいつあるのか、そして4曲全部弾くことすら知らない
MちゃんとMちゃんのお母さん・・・
ぽか~~ん?状態ですが・・・(笑)
本当に良かったです!
充分に今度は全国のステージを
楽しんできてもらいたいです。
そしてその他の生徒たちも・・・
別地区を含め、D級で奨励賞2人、
C級でも優秀賞を頂きました。
惜しくも賞に届かなかった人たちも、
良く頑張りました!
たくさんたくさん勉強し、力を付けてくれました。
そして、もうひとつ嬉しい知らせが・・・
このブログで以前(2009年)「あきらめない」というタイトルで
紹介したYちゃん(現在高2)・・・
小学生の時からずっとピティナに挑戦するも
予選通過が叶わず、
やっと本選に行けたのが中学2年の時です。
その後、広島音楽高校に進学し、
K先生にしっかりと伸ばして頂きました。
そして・・・ずっとずっと憧れだった全国大会へ
出場できることになったと連絡がありました。
何と初全国がF級です!
こんなこともあるんですよ。
今回予選が通過できなかった・・・本選で賞に届かなかった・・・
としょげている人がいたら・・・
Yちゃんのこと、是非励みにしてほしいです。
今年Jr.G級で全国に行くYちゃん(中3)も
初全国は中1、
小学校の時には全国なんて、夢のまた夢~だったんですよ。
あきらめない!
本人も、親も・・・そして先生もです!