耳を育てる・・・Part.2

2008.6.19

数年前から、
「自分のスキルアップと、指導に関する勉強もしたい」
と言うことで、お若いピアノの先生が何人か、
うちにレッスンを受けに来てくださっています。

A先生もそのお1人・・・
この春から月2回のペースで来られています。

そのA先生を、先日のコンペティションの会場で
お見かけしました。

コンクールに出るような生徒はまだいないんです、
と言っておられたので・・・
勉強に来られたのかな~、と思っていました。

今日レッスンに来られたので聞いてみると
やはり勉強のため、なんと朝から一日中
参加者の演奏を聴き続けて帰られたそうです。

「初めはみなさんお上手なので、ただただびっくりで・・・
 でもずっと聴いていると、いろいろなことがわかってきました。」
・・・とA先生・・・

客席に座って聴き続け、
どんな演奏が、聴くものの心の琴線に触れるのか・・・
音色?リズム感?表現力?ディナーミク?・・・
いろいろなことを感じ、帰られたのだろうと思います。

何がびっくりしたかって・・・

そのA先生の演奏が、前回来られた時と
まったく違ったことです。

「うわ!演奏、変わりましたね。前回とまるで違う・・・」
と私が言うと
「コンペを聴きに行ったのがよかったんだと思います。」
とおっしゃいました。

私もそう思います。

たくさんの子供たちの演奏を通して、
刺激を受け、耳も変わり、
自分の演奏に対する意識も、変わって来られたのだと思います。

たった一日の見学でここまでの変化があるなんて・・・
A先生の感受性の深さもあるのだと思いますが・・・

で・・・このブログの6月3日に
「是非ご自分のお子さんが出られなくても
 コンクール会場に行ってみてください。」と書きましたが・・・

ピアノの先生方にも一言!

是非是非、ご自分の生徒さんが参加されなくても
コンクール会場に足を運んでみてください。

私も若い頃(生徒が落とされまくっていた頃・・・)
昼食持参で朝から晩まで会場に張り付いていました。

おかげでずいぶん耳も育ててもらったと思っています。

22日は中国ユース、小学5,6年生の部が10時から、
中国新聞社ホールであります。

21、22日は、南区民文化センターで
ピティナ・ピアノコンペティションの予選が
両日とも朝から晩まであります。

「耳育て」の良いチャンスです!

2.コンクール | コメント

“耳を育てる・・・Part.2”へのコメント(2)

  1. 1 のんママ 2008-06-20 / 0:21:27

    こんばんは。またおじゃまさせていただいております。m(_ _)m
    14、15日の中国ユース、それぞれ短い時間でしたが聴いてまいりました。
    まだまだ耳を育てるレベルには程遠い私ですが(苦笑)、
    今回は「きれいな音で響かせる」というのが、どういったものなのかを
    ホールの端の席で聴き比べてみました。
    本当にさまざまな色の音があって、
    飽きることなく存分に楽しませていただきました。

    素人の私ですから、娘にはテクニックを教えることができません。
    でも「聴く側の心」は伝えることができます。
    どういう音が、聴く側の私の心に響くのか・・・それを娘に伝えたい。

    また機会があったら、他のコンクール会場などを覗いてみたいと思います。

  2. 2 kiku 2008-06-20 / 11:13:51

    おぉ!
    二日間も行かれたのですね!

    同じピアノなのに・・・
    同じ曲なのに・・・
    様々な音があり、演奏があり、
    面白いでしょ。

    娘さんもたくさんの刺激を受けて
    帰られたことと思います。
    耳さえ作られれば、
    テクニックはあとからどうにでもなるんですよ。

    またあちこち、足を運んでみてください。
    どこかの会場で、お会いできればいいですね~!