古典もの・・・
2009.8.1
前回の続き・・・
ホール練習で大いに思ったこと・・・
古典ものの作品の
難しさです。
私は基本的には
選曲は全て本人に任せているのですが・・・
今回のコンペで
C級、D級の生徒全員
予選・・・バロック+近現代
本選・・・クラシック+ロマン
という組み合わせを選びました。
で・・・一昨日の練習会で・・・です。
ほとんどの生徒に
「ロマンはいいけどね~・・・古典(クラシック)がまだまだ!」
というダメ出しをしました。
古典もの・・・
クレメンティ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンです。
特に楽譜づらが難しいわけでもなく、
皆すぐに弾けてはきます。
ただ・・・それからが・・・
この時代の作品は
テンポを大幅に揺らすことはあり得ず、
一定の拍感の中で
でもたっぷりの歌がなくてはいけません。
整然と並んだ音符1つずつの役割、
音楽がどこに向かっているか、
フレーズはどうまとまっているか、
その1つずつのフレーズに
どんな音色、どんな表情が必要か・・・
そして調はどう変化し、
それにどういう色をつけていくか・・・
決して下品にならず、あくまでも上品に・・・
その上で、
それぞれの作曲家のキャラクターも
考えなければいけません。
その作曲家は
どんな人生を送ったのか、
そしてどんな精神状態のときに書いた曲か・・・
またその曲を作曲した時に
彼の頭にあったのは・・・
オーケストラ?
それともオペラ?
悩んで悩んで苦しんだものにだけ、
この作曲家達は
にっこり微笑んでくれるような気がします。
そしてそう言う演奏にだけ、
観客は「ほ~、いいね~~」
とため息をつくのです。
ピアノを弾く上で、
この時代の作品をしっかり勉強しなければいけない意味は
私も最近わかったことではありますが・・・
うちの生徒達・・・
もうひと息ですよ~!
悩んで悩んで苦しんで、
捜し求めて下さい。
そうすれば、
彼らはきっとあなた達が演奏している舞台に
降りてきてくれます。
きっと・・・(笑)
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