バッハ インベンション探検

2003.11.29

今日は博多まで、「バッハ インベンション探検」という
講座を受けに行ってきました。

この講座、とても今お世話になっているF先生のお勧め・・・
と言うこともあったのだけど、もう1つ、
講師のK先生のプロフィールにびっくりして、
どんな先生か是非お目にかかりたい・・・と言うこともあったんです。

そのプロフィールは・・・
東京芸大作曲科卒、その後渡仏、パリ国立音楽院入学
で、またその後、東京大学理学部数学科卒業
現在S大学シンセサイザー科でビートルズを講義・・・

え???芸大に東大にビートルズ?
なんじゃ?この先生????

興味津々で向かった講座の会場には、
にこにこと関西弁で話す、お髭でぷっくりとした
山本直純さんのような先生がいらっしゃいました。

作曲家、数学家である先生のバッハ研究・・・
さぞかし難しい楽曲分析が繰り広げられるのかと思いきや・・・

全く違っていました。

いかに楽しく、そしてわかりやすく、
バッハが曲の中に忍ばせた「仕掛け」を生徒に発見させて
「バッハって面白い!」と思わせるか・・・
そんな内容でした。

和音記号を使って全曲を細かくアナリーゼするなんて
全くのナンセンス!
そんなことしたって、演奏はよくなりませんよ!と言うのが先生の持論。

もちろんアナリーゼもするし、専門用語もビシバシ出てくるんだけど、
「こんな事は先生が知っておけばいいの。
 生徒にはこんな風に言ったらいいんですよ。」と言う話が
大半でした。

きっと子供が大好きなんだろうな・・・この先生・・・

1教えるのに、先生は100知って・・・
その1にも素敵なリボンをかけて生徒に見せて、
生徒はワクワクしながらそのリボンを解く・・・
そんな内容でした。

バッハ・・・

広島では地元のピアノコンクールがバッハ一色のお陰(?)で
私もCDを買い漁ったり、楽譜も何冊も揃えたり、
いい講座があると聞くと山口だ、三原だ・・・と行脚したこともあり、
自分なりには一生懸命勉強してきたつもりです。

で、そのお陰で、昔は大嫌いだったバッハが
なんと奥が深くって楽しいものなのか
わかってきたつもりではいたんだけど・・・

まだまだ知らないことが多い・・・そして何より
生徒に楽しさを伝えきれていないことに大反省・・・の1日となりました。

本当にこの先生・・・話を聞いているうちにバッハとダブって見えてきて・・・

バッハもこの先生同様、子供達が大好きで、
「作曲ってこんなに楽しいものなんだよ」ってことが伝えたくって
インベンションを書いたんだろうな・・・

土曜日は本当にいろいろ行事続きで
生徒さんにも無理を言うことが多く、
今日の講座もどうしようか散々迷ったんだけど・・・

博多まで行った甲斐があった~~!

やっぱり、迷った時には行動を起こす!・・・これです!

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