カチャッとスイッチが入るとき・・・

2002.9.10

小4のAちゃんは、うちの教室に来てから1年と半年になります。
幼稚園の2年間と小1、2年の時には、
大手音楽教室のグループレッスンを受けていたそうです。

そろそろきちんとピアノを・・・と言うことで、うちに来られたのですが・・・
やはり、ご多分に漏れず、音符が読めません。
それと・・・これはグループでは仕方がないことかもしれないけれど、
ピアノの基本的な弾き方は習っていないので、ひどい弾き方です。

とにかくレッスンの大半は、読譜のトレーニングと手、指の矯正ばかり・・・
テキストも、簡単なものを渡したのですが、あまり進みません・・・

きっと4年間のグループレッスンは、
お友達もたくさんいて楽しかったんだと思います。
うちではたった1人だけ・・・
いつもとっても浮かぬ顔でレッスンにやってくるのが、
私もとっても気になっていました。

来る日も来る日も読譜練習、
今まで言われたことのなかった弾き方のこともうるさく言われ、
下を向かないで、楽譜を目で追いながら弾くように言われ・・・
かなりうんざ~~り~だったでしょうね。

それが・・・
この夏休みあたりから激変しました。
1週間で新しい曲をほぼ弾ききって来る・・・と言うことが、
ここ最近ずっと続いています。
連絡帳には「すごい!よく頑張ってます!」だらけです。
きっと彼女の読譜力が、今やっている曲に追いついてきた・・・
と言うことだと思います。

ピアノの弾き方もとっても自然になってきて、
音も気持ちのよい、よく響く音になってきました。
それと同時に、レッスンの時とってもよくおしゃべりも
してくれるようになりました。
今日も「ねーねー先生、この曲の作曲家の人ってねー・・・」とあれやこれや・・・

カチャッとスイッチが入ったな・・・と思う時です。

彼女はまだ早い方・・・
スイッチが入るまでにもっともっとかかる子もいます。

大事なことは、あきらめないこと・・・
それから、必ずスイッチが入る時が来るから、
あまり神経質にならないことです。
信じて、信念を持ってやっていれば、必ずカチャッと音がします。(^-^)

読譜の事、手の形のことで悩んでおられる先生やお母さまが多いので、
今日ちょうどレッスンだったAちゃんのことを書きました。

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