ピアノコンサート&ミニ講演会
2005.3.29
今日は、「コジマ・ムジカ・コレギア」主催の
ピアノコンサート&ミニ講演会
テーマ「音楽を通じた子育て」
という催しに行ってきました。
まずは広島のピアノの世界ではちょっと名の知れた
Mちゃん、Hくんのコンサート・・・
そして次は、イエルク・デムス氏などの調律も手がける
カリスマ調律師、Y氏の講演・・・
最後は、我々PTNA広島中央支部の支部長、K先生と、
先ほど演奏したMちゃんのお母さん、
調律師Yさんの3人の講演会・・・と続きました。
Mちゃんの演奏は、彼女が小学校の低学年だった頃から
時々聴かせて頂いています。
地元のコンクールの時、
彼女の演奏が始まると、会場中がしーんとなったこと、
今でも記憶にあります。
ぐずぐず言っていた子供達も思わず聞き入ってしまう・・・
そんな様子に「うわ~、すごい子が現れたな~・・・」と
思ったものです。
その後、PTNAピアノコンペティション全国大会の金賞を2回、
イタリアのパルマドーロ国際コンクール最年少1位、
その他数々の賞を受賞、
私の母校である広島音楽高校をこの春卒業して
今年9月からは、パリ国立音楽院に入学が決まっています。
今日の演奏も、感性豊かで、会場中が引き込まれるような
素晴らしいものでした。
最後の講演会でも、
彼女のお母さんの「子育て」の話は、
とても興味深いものでした。
ピアノには全く縁のないお母さん、
そしてごくごく普通のサラリーマン家庭で育ったMちゃん・・・
お母さんの一番大事にした子育ては
やはり「褒めること」だったそうです。
そして、「気分よく練習できるように、とても気を配った」と・・・
例えば幼稚園の時、
親の言うことにはことごとく反発する娘に対して
ピアノの近くに置いてある犬のぬいぐるみを使って
「ワンワン、Mちゃん、もうちょっと頑張ろうよ!・・・ワン」
とアドバイスをした・・・
コンクールの前は、お母さんがアナウンス係となり
「1番 H.Mさん」・・・「2番 H.Mさん」・・・・
名前を呼ばれるたび、Mちゃんが登場し演奏・・・
最後には○番のMちゃんが賞を受賞すると言う
「コンクールごっこ」を楽しんだ・・・などなど・・・
もちろん、彼女に類まれな才能があったことも確かだけど、
このお母さんがいたからこそ・・・と言うのも感じました。
壁にぶち当たり、
しばらくピアノと距離を置いた時期もあったけれど
何も言わず、じっと見守っていた・・・と言う話も
印象的でした。
講演会の最後、何かご質問は・・・との問いかけに
会場中の若いお母さんがたからたくさんの質問が続き
「これ、いつ終わるんだろう・・・」
という状況になりました。
みなさん、子育てに関しては、
悩み、模索していらっしゃるんだなーと言うことを
強く感じました。
下の写真は、途中、調律師のYさんのお話による
「電子ピアノとグランドの弾き比べ」です。
Mちゃんがそれぞれの楽器で弾くショパンのノクターン・・・
こんなに違うものかと、会場中唖然・・・でした。
う~ん、生徒やお母さんにもっと声をかければよかったな。
いろんなことを感じてくださったろうにな・・・
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