脱力と指の止め

2005.10.2

この夏、ピティナの全国大会に参加したAさんが
会場で予約したビデオが送られてきた、と
持ってきてくれました。

彼女が参加したB級は参加者が多いので、
彼女のグループだけの編集となっていましたが、
見始めるととても面白く、
結局そのグループ全員の演奏を一気に聴いてしまいました。

会場でライブで聴くのも面白かったですが、
ビデオも音質画質とも良く、
音色の違いなどもはっきりわかるし、
何よりズームの部分で
腕の動き、指の動きが良く見えるのが面白い・・・

もちろん、それぞれ個性豊かで
いろいろな解釈の演奏はありますが、
共通して言えること・・・
やはりここまで激戦を勝ち抜いてきた子供たち、
どの子も腕、肘、手首、指のコンビネーションが
きれいで自然です。
脱力がきちんとマスターされている・・・と言うことに
他ならないでしょう。

それから、指のアップで感じるところは
右手の4の指、5の指が、わかりやすく言うならば、
とても「ピシッ!」としている・・・
間違ってもこのあたりの指が、
「おねんね」している子なんていません。(笑)
(左手の4,5の指は向こう側なのであまり見えませんが
おそらくこちらもピシッとしていることでしょう!)

右手にメロディーが来る曲の場合、
この4、5の指がメロディーの骨格を作る上で
とても重要なポイントとなるので、
これは本当に大事だなーと感じます。

まだピアノを始めて
5~6年ってところの子供たちだけど、
このあたりの指導をきちんと根気良く受けているなーと
感じるのです。

私の倍ほどの年数、ピアノと向き合ってこられた
師である藤澤先生が良く口にされること・・・
「ピアノはね、脱力と指の止め、何より大切なのはこの2つ!」
と言う言葉が、ビデオを見ながら
頭に浮かんできたのでした。

やっぱり大事なのだ~・・・
「脱力」と「指の止め」!!!

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