嬉しい一言・・・

2005.11.14

春から夏にかけてのコンクールに参加する生徒が多いので、
秋以降は「基礎固めの時期」ということで、
あまり私の方からはあちこちのコンクールの
参加の声かけはしていません。

ただ何人かは「これにどうしても出たい!」とことで
参加表明する子もいます。

小4のAちゃんもその1人・・・

彼女はこの夏、運よく
PTNAの全国大会に出場させてもらうことができたので、
しばらくは「のんびりしたい」となるかなと思っていたのですが・・・

全国大会が終わるや、
「何かないとたくさん練習する気にならないから・・・」
とJPTAのピアノオーディションの参加を申し出てきました。

昨日がその本番・・・

私は都合で聴きに行くことができなかったのですが、
夜、AちゃんとAちゃんのお母さんから電話をもらいました。

Aちゃんからは
「気持ちよく、楽しく弾けました!」

そして、お母さんから嬉しくなるお話を聞きました。

なんと審査委員長はあの市田儀一郎先生・・・

講評の時に、参加者に向かって質問をされたそうです。

「今日はバッハの曲が課題曲にあったけれど・・・
 みんなに質問するね。
 バッハの曲の強弱って、どうやってつけたらいいと思う?」

前のほうに座っていた参加者の1人が
「強い音はしっかり弾いて、弱い音はやさしく・・・」
と言うようなことを答えたそうです。

その時に後ろの方に座っていたAちゃん、
隣のお母さんに向かって小さな声で・・・
「違うよ。バッハの強弱は指のスピードでつけるんよね。」
とささやいたそうです。

その後、市田先生からのお答え・・・

「バッハはね、指の打鍵のスピードで強弱をつけたらいいんだよ。」・・・

AちゃんとAちゃんのお母さん、
思わず顔を見合わせてにっこり・・・だったそうです。

その後、入賞者の発表・・・
無事、Aちゃんも賞を頂きました。

でも私はAちゃんが賞を頂いたことよりも、
この講評時の話がとっても嬉しかったのです。

今で勉強してきたことが
ちゃんと根付いてきているんだな。

そしてAちゃんのお母さんの
「Aを先生に習わせて本当に良かったです!」の一言、
胸がじんとなるほど嬉しかったです。

実はちょっと最近、
家のことと仕事の両立のことで
いじいじしていたんだけれど・・・

とっても嬉しい一言で、
どっかに吹っ飛んでいきました・・・!

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