かわいいお客さん・・・
2002.11.16
今日は夕方、広島大学の教育学部の学生さんが、
うちに訪ねて来られました。
現在4年生、卒論のテーマに「大人のピアノレッスン」を選ばれたとかで、
そのことの取材のために来られたんです。
とても感じのいい、可愛らしい学生さんです。
うちの教室のこと、私のレッスン内容他、
いろいろ大人のレッスンに関して思うことなどお話したのですが・・・
後半は、何故か質問される側の私が質問魔と化し・・・
現在の就職事情など、あれこれ聞いてしまいました。
今後の生徒の進路指導の上で、とても気になることなもんで・・・
やはり、就職状況は悪くなる一方・・・のようです。
彼女のいる、音楽教育学専修(と言うのだったっけ・・・)
いわゆる「特音」と呼ばれるところは、
よその国立大学の教育学部とは一線を画し、
特に高校や中学の教員を養成する事を目的とした、
高度な音楽教育がなされるところで・・・
私の頃から、現在に至っても、
かーなり頭も良くって、ピアノなんかも相当に
バリバリ弾ける人しか入れない・・・
そう言うところです。
それにもかかわらず、今年の就職事情は・・・
教員採用・・・ゼロ(いや、1名って言ってたかな?)
就職が決まっている人・・・今の段階で3分の1程度、
それも一般就職などがほとんどで、音楽関係への就職もほとんどなし・・・
と言う状況だそうです。
は~、なんて厳しい・・・
で、今日来られた彼女も、
大手の音楽教室の講師採用試験を受けたけれど
かなりの狭き門・・・連絡がないんで多分ダメだったんでしょう・・・
との事でした。
私の就職の頃、広大の特音の学生が音楽教室の講師に落っこちるなんて
あり得ないことでしたが・・・
な~んかやり切れないですよね。
小さい頃から一生懸命勉強もピアノも頑張ってきて、
志望校にも合格して、4年間頑張って勉強してきても、
それを発揮できる社会の受け皿がないなんて・・・
教員・・・こんな事書いたらまた講義のメールが来るかもしれないけれど・・・
我々の頃は、「え?あの人どうして教員になれるの?」
なんて人もいました。
で、もちろんそんな人でも「年金もらえるまでやめんぞ~!」
と今でも頑張っておいでです。
公務員も、教員も、1回なれたらこっちのもん・・・
死ぬまで安泰なんて・・・やっぱりおかしいよね。
民間の会社と同じく、著しく適しない人、問題ありの人・・・
ばっさりとリストラしてもらわなくっちゃね。
組合ってのが強くって、なかなかそうはならないだろうけど・・・
このままでは学校も年取った先生ばかりになる?
いえ、年取った先生が悪いんじゃなくって、
年配の先生、中堅の先生、ほやほやの若い先生がいてこそ、
子供達にとってバランスの取れた教育ができるんじゃないかな・・・
いずれにせよ、子供の頃から頑張って積み上げてきたものが
報われない社会・・・
これではだんだん頑張ろうという意欲もなくなりますよね。
で、実はうちの生徒だったI君も、
来年彼女と同じ学部の4年生です。
来年のこの頃、
「先生、就職決まった!」ってメールが来れば
嬉しいんだけどなー・・・
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