Mちゃんの結婚

2006.10.14

6月頃、教え子だったMちゃんから
電話がありました。

いつもメールなのに・・・もしや?と思ったら・・・
やはりそうでした!

11月に結婚するので、式と披露宴に出て欲しいということで・・・

もうひとつ、スピーチもお願いされてしまいました。

スピーチ・・・う~ん・・・主賓のスピーチでなければ良いよ、
と返事したのですが・・・

先月また電話があり、
「先生、主賓じゃないけど、1番にスピーチしてもらって良いですか・・・
他に1番にスピーチしてもらう人がいなくって・・・」

え?1番って・・・それ、主賓のスピーチってことでしょうに・・・

ま、あまり困らせてもいけないので、
いいよ・・・と返事しました。

それからが大変・・・ネットで「披露宴のスピーチ集」を
調べたり・・・・

短めに、エピソードは1つか2つまで・・・と書いてあります。

Mちゃんとの付き合いは、もう20年。
エピソードも1つや2つじゃないんだけど・・・
何を話そうかなあ・・・ドキドキ・・・・

彼女がうちに来始めたのは、小学生のころでした。
その頃からやっぱり特別なものがあり、
他の生徒の憧れの的でした。

音楽の道に進みたいと言い出したのは
中学に入ってから・・・
それからは、楽しいことばかりではなかったけれど・・・

コンクールにもたびたび挑戦して
泣いたり笑ったり・・・・いろいろありました。

その頃は、私も今と違って
どんな演奏が良い評価をもらえるのか、
もう1つわからないで教えているようなところがありました。
今の生徒たちと比べると、かわいそうなことをしたなー・・・

そんな中、中3の時、とっても嬉しいことがありました。

その当時は、次の日の朝刊で結果がわかる
地元の新聞社主催のピアノコンクール・・・

なんと彼女の名前が大見出しに使われ
「○○さんら、8人が金賞受賞!」と
大きく新聞に載ったのです。

早朝に起きて、新聞を開いた私はびっくり!

彼女もびっくりしたのでしょう・・・
朝の6時ごろ電話がかかってきて
「先生!○○さんらって・・・」と言ってあと
けらけらと笑い続けて次の言葉が出てこなかったのです。

辛い時も多かった分、嬉しかったのだと思います。

思春期の難しい時期もありました。
私も若かったせいで、何故彼女がそんな態度をとるのかわからず、
怒ったり、悲しんだり、落ち込んだり・・・

でも彼女のおかげで、その後の生徒たちに対しては
「ほ~・・・ぼちぼち来たか!」と
うまく対応できるようにもなりました。

大学受験に向けての数年も、
一緒に悩み、一緒に頑張りました。

音大への合格も、自分の時よりも嬉しかった・・・

その後もよく連絡はくれました。

大学3年の学内を聴きに行った時だったかな?
「一般就職する人も多いけど、
 私は先生みたいに子供たちを教える仕事がしたい!」
と言ってくれました。

卒業後、大手の音楽教室講師を経て独立・・・
初めての発表会は
「絶対に見に来て欲しい!」というラブコールを受け、
花束抱えて見に行きました。

最後に小さな生徒たちと、
アニメの主題歌を歌って踊るMちゃん・・・
きらきら輝いて、まぶしいほどでした。

きっと花嫁姿も、もっと輝いているんだろうな・・・

こうやって、生徒と長い付き合いができ
その子の成長を見守れること・・・
この仕事はやっぱりいいな~・・・と思うのです。

あ~~・・・でもスピーチの練習しなくっちゃ!(笑)

↓今週届いたお花、フォックスフェースと言うんだそうです。
「きつねの顔」ほーんとそのまんま!

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