2つの椅子・・・

2007.6.29

今朝起きて、寝ぼけまなこでレッスンルームに入ったら・・・

あれ?椅子が2つ・・・
あ、そうか・・・
昨日の最後のレッスンは、
UちゃんとCちゃんの、連弾のレッスンだったのです。

昨日の2人の演奏を思い出して
なーんか嬉しくなってニヤニヤしてしまいました。

この2人がデュオを組んだいきさつ・・・

まだピティナの課題曲も出ていない頃から
Uちゃんが
「今年は絶対デュオに出る~~!」と叫んでいました。

私は
「でもね~、デュオは1人じゃできんのよ~。
 パートナー探しておいで!」と冷たく言い放っていました。

デュオは勉強になるし、楽しいし・・・
是非体験させてあげたいけど
Uちゃんは教室から遠いところに住んでいるし、
同じ学校でうちの教室に来ている子もいないし・・・
練習のことなど考えると難しいなーと思っていました。

でも彼女のアピールはどんどん激しくなる一方・・・
「もー!デュオに出れんのなら、ソロも出ん!
 先生、誰か相手を探して~~~!」と毎週叫ぶ・・・

Uちゃんとパートナー組むとなると、
ある程度の力のある子でないといけないし、
該当する生徒たちは皆コンペのソロに参加するので
課題曲4曲抱えていっぱいいっぱいだしなー・・・

そうは思ったけれど、とにかく何人かに聞くだけ聞いてみよう・・・
そう思って翌々日に来たCちゃんに
「デュオにも出る気ない?」と聞いてみたのです。

思いがけず、本人もお母さんも乗り気・・・

ということで、あっさりパートナーも見つかり
Uちゃんの希望を叶えられたのでした。

家が遠いので、とにかく1人ずつしっかり練習しておいてね・・・
ということで楽譜だけ渡し、しばらくたって
4月の下旬に教室で初あわせとなりました。

初日は話したこともない相手にちょっと緊張気味・・・
なんとなくぎくしゃくっとしたデュオでいた。

「もうすぐ連休だから、なんとか都合つけて合わせておいてね。」

とは言ったものの、それぞれ塾やらなんやかんやで忙しい身。

連休あとのレッスンでも「練習できなかった」・・・とのことで
相変わらずのギクシャクデュオでした。

それから、週1回教室でだけ合わす・・・ということが
しばらく続いて・・・

ある日「あれ?」と言う日が来ました。

とーーても2人が息が合って、楽しそうに弾くのです。
聞いてみると、Cちゃんの家に遊びにいき
一緒に遊んで食事もしたとかで・・・
(練習は1回しかしなかったらしいけど・・・(笑))

2人の表情が良くなり、
演奏も以前とは見違えるようになりました。

やっぱり心が交わっていないと、音楽も交わらないんだ・・・

そしてこの2人、この日曜日が待ちに待った予選の日です。

昨日の最終レッスン・・・
相変わらず合わせる時間はそんなに持てないみたいだけど
Uちゃんからは「デュオができてうれし~~い!」
Cちゃんからは「Uちゃんと一緒でうれし~い!」という気持ちが
音から溢れ出ているようでした。

聴いていて、とってもハッピーになるようなデュオです。

本番でもきっと客席にいる全ての人を
にこにこさせてくれるような・・・
そんな演奏を聴かせてくれることと思っています。
07.6.29

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