表彰式が終わって・・・
2007.8.28
昨日表彰式が終わって
ホテルの化粧室に行った時のことです。
化粧室の片隅で
大きな声で泣いている女の子がいました。
そばでお母さんらしき人が
怒ったようにドレスを着替えさせていました。
たぶん参加者なのでしょう。
A1あたり?小1か小2くらいかな・・・
賞に漏れて泣いていたのでしょうか・・・
泣いていると言うよりも、泣き叫んでいると言った感じです。
その声を聞いていて、胸が締め付けられるようでした。
何で?・・・何が彼女をそんなになるまで追い詰めたんでしょう・・・
ピティナのコンペティションに関わったことがある方なら
この全国決勝大会に行くことが
どんなに大変なことなのか、ご存知だと思います。
予選参加者の、たった3割しか本選には進めません。
本選では、各地から集まってくる予選通過者の中の
たった2人か3人・・・級によっては1人だけが
全国大会の切符を手にします。
本人の実力はもちろん、当日のコンディション
ホール、審査員との相性、演奏順等
様々なことをクリアして、やっと選ばれる全国決勝大会です。
私は全国に選ばれた生徒には
ご褒美の旅なんだから、
目いっぱい楽しんできて欲しいと思います。
ミュージカルやディズニーに行く予定を立てているのを聞いて
私まで嬉しくなります。
全国大会での賞は、頂ければラッキーだけど・・・
なくったっていいじゃない!
全国まで行ければそれだけで素晴らしいのだから・・・
昨日の表彰式を前にした委員会でも、
各地の大御所の先生方から
「最近の親御さんたちの、
わが子の結果さえ良ければいい、と言う態度に心が痛む。」
という声がたくさん聞かれました。
親を教育するセミナーも開いていかなければと・・・
子供たちが、心も体も健全にすくすく成長していく・・・
これ以上大事なものは、他にはないのです。
親も指導者も、それを絶対に忘れてはならない。
ピアノのコンクールも、扱いを間違えば
大きな心の傷を子供たちに残してしまうのです。
それを大人たちはよく認識した上で
子供たちを上手に導いていかねばならないのです。
賞はね、取れたって取れなくたって
本当はどっちでもいいんだよ。
その日に向かって一生懸命頑張った
その積み重ねの一つ一つがあなたの力になっているのよ。
全国大会無事終わったら、お祝いしようね。
そんな言葉を、時々でも子供さんに伝えていれば・・・
あんなに狂ったように号泣することはなかったんでは・・・
そんなことを思ってしまうんです。
あの女の子、今日はけろりと元気にしてたらいいな・・・
ピアノ、嫌いにならなければいいな・・・
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