のこたんからのメール・・・

 先日、こんなメールを頂きました。

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はじめまして。突然のメールで失礼致します。 サイト検索で「内田勝人」で検索をしたところ、 日誌のページにぶつかり、 さわだピアノ教室のページを拝見しました。 楽しそうな教室の様子がとても伝わってきました。 ピアノが好きなこどもたちが増えたら素敵ですね。 (中略)
父の曲を、こどもたちに楽しんで弾いてもらいたい、、、、 という気持ちでつい、メールを出してしまいました。 これからも、こどもたちと一緒に頑張ってくださいね。yoyo
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なんと、このHP内「ひとり言のお部屋」の 『音楽は時間空間の中を流れる音楽』(ここ)を読まれた、 作曲家、内田勝人先生のお嬢さんからだったんです。

私が内田先生のお名前を知ったのは、もう17,8年くらい前でしょうか、 発表会の連弾の曲を探していて、ふと手にした一冊の楽譜からです。 「ふたりのピアノ」と言うその連弾曲集は、 どの曲もタイトルがとても可愛らしく、 生徒の演奏部分はとっても簡単、 先生が弾く伴奏部分は和音の響きがとっても素敵で、 発表会にはぴったりの曲ばかりでした。 その中で、3巻に入っていた「おやすみのこたん」と言う曲を、 幼稚園生の本当に可愛らしい女の子と一緒に連弾しました。 心の中がほんわかあったかくなるような、 可愛らしい素敵な曲でした。

その後、内田先生とお会いするチャンスがありました。 V.T.M(ビクター・テクニクス・ミュージック)が発足し、 その立ち上がりのピアノ科講師研修会が大阪であったときです。 講師はこのV.T.Mの教材の編集、 その他を一手になさった内田先生でした。 「時間空間の中を流れる芸術」に書いた話も、その時の事です。

数日に渡る研修会、 厳しさの中に私達に本当の音楽を伝えようとする先生の真摯な姿があり、 本当に感激しました。 また作曲家と言う立場からの音楽の捉え方に、 いろいろな勉強もさせていただきました。

研修会中のあるとき、 休憩時間に休んでおられる先生のところにいって、 先生の連弾曲集のお話をしました。
「あの『おやすみのこたん』大好きです。 発表会で生徒と連弾しました。とっても良い曲ですね」
すると、先生のお顔がみるみる緩まれて・・・ 「あれはね、娘が生まれた時に作ったんですよ。子守唄代わりにね・・・」
あふれんばかりのお嬢さんへの愛情が、 あんな素敵な曲を生んだんですね。 このお嬢さん、本当に幸せな方だなー・・・そんなことを思い、 この事は私の中で、忘れられない事となりました。

・・・・その「のこたん」からのメール・・・本当に驚きました。 こんなことって、あるんですねー・・・ 現在彼女は、イラストレーターを目指して、 絵の勉強をされているそうです。

メールでは、この『ふたりのピアノ』のCDのことも紹介されていました。 斉藤雅弘さんと内田先生の生徒達の演奏によるCDなのだそうです。 私もさっそく購入して聞いてみようと思っています。
どうか皆様の中にも興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、 是非楽譜、CD、購入なさってみてください。 よろしくお願いします。

〈楽譜〉 ふたりのピアノ 1,2,3,4  内田勝人作曲 (音楽之友社)

〈CD〉 yoyoさんのお友達のHPで紹介してあります。   http://www.terapika.com/files/recommendation_files/futarinopiano.html 

(H13年、5月16日日記より)