習いたがり・・・

以前、小澤征爾と大江健三郎の対談をまとめた本 「同じ年に生まれて」(中央公論新社)を読んだ時、 すごく興味深い一節がありました。

小澤「例えばここにスキー学校がありますけど、 僕はスキーのレッスンを受けたくてしょうがないわけ。 普通の人はスキーに来ると、スキーの先生になんかつかないで 何しろ滑ってみたいんですね。(中略) それはなんでかと考えてみたら、音楽家だから。 音楽と言うのは、子供の時から教わっているわけ。」

あ〜いっしょだー!と嬉しくなりました。 あの世界のオザワさんと一緒なんて恐れ多いけど・・・

私も若いころずっとスキーにはまってましたが、 スキーシーズンに突入して最初にスキー場に行くと スキースクールに入りたくってしょうがない・・・

一緒に行った夫や友人たちが、 1日券を買ってがんがん滑るのを横目に、 私1人ゼッケンを付けて「はい、前傾姿勢・・・そうそうそう・・・」 と、スクールで習っていました。

何ヶ月もスキーの板を履いていないんです。 カンも鈍ってるし、なにより基本を体に叩きこんでもらえば そのシーズン怪我なく楽にスキーを楽しめる! そう信じて疑わなかったんです。

他のみんなからは 「そんなもん、がんがん滑ってればそのうち思い出すよ〜。スクールなんてわざわざ入ることないじゃない」 と言われたりしたんですけどね・・・

で・・・みなさ〜ん! ピアノもそうですよ。 自己流なんて変な癖がついてあとで困るだけ!
ピアノを始めようと思い立ったその日から、良い指導者を見つけて 正しい指導の元、ピアノを楽しんでくださいね。
長い目で見たら、それが1番上達への近道です。
(ピアノ教室の宣伝みたいになったけど・・・(^o^))     (H14年6月24日 日記より)