90歳からのピアノデビュー!

先日、米子に住む友人から久しぶりの電話がありました。彼女もピアノの教師をしているのですが、この年末年始は、今月9日に米子で行われた、全日本ピアノ指導者協会主催のピアノ・ステップの準備で大忙しだったとか・・・
 このピアノ・ステップと言うのは、いわゆるピアノの検定試験のようなものなのですが、従来の検定試験と大きく異なるのは、対象を子供と限定せず、誰でも参加できるということ、また23もの段階に分かれているので、始めたばかりの人でも気軽に参加できる、というところだそうです。ステージの上で、コンサート形式で行われ、演奏後はアドバイザーの先生に講評と今後のアドバイスをもらい、今後のピアノの勉強の励みにしてもらおうと言うものだそうです。
 
 なんとそのピアノ・ステップでは、昨年の東京で90歳からピアノを始められたという93歳の方が出場され、そのひたむきな演奏に、アドバイザーの先生、会場の観客、皆涙涙だったとか・・・

  最近、同業者であるピアノのレスナーとの話題は、生徒数の激減、習い事が多く練習してきてくれない、やる気がない、受験その他で簡単にやめてしまうなどなど、ほとんど絶望的な話ばかりだったのですが、今回のピアノ・ステップの話は、まだまだ日本のピアノ教育界も、明るい未来はあるぞ、と元気にさせられる話でした。
 これからは、中高年の方が気軽にスポーツクラブなどに通われるように、もっと気軽にピアノを習われる方が増え、このピアノ・ステップのような楽しいイベントが各地に広まればいいな、と思っています。(残念ながら、まだ広島では開催の予定がないようなのですが・・・)
 うちの教室にも、少しづつですが、大人の初心者の方が来られるようになりました。いずれは、80歳、90歳の方もたくさん通って来てくださるようになれば嬉しいなーと思っています。そうすれば、私もまだまだぴちぴちの若い先生って事に・・・???